米国債(15日):10年債利回り2%割れ、消費者信頼感低下で

米国債相場は上昇。10年債利回りは 6営業日ぶりに2%を下回った。米消費者マインド指数が予想外に低下 し、景気回復の力強さに不透明感が漂ったことが背景。

10年債は3日ぶりの上昇となった。金融当局はこの日、景気浮揚を 目指したプログラムの一環として米国債52億ドル相当を買い入れた。中 国の1月の米国債保有高は2011年以来で最大となった。

ジェフリーズのエコノミスト、トム・サイモンズ氏は「消費者マイ ンド指数は良くなかった」とし、「今週の経済指標を全て見てみると、 景気は若干勢いを増しつつあると考えられる。これまでのデータは全て プラスの一方向だった。今回の消費者マインド指数は初めて逆方向を示 した」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.99%。2%割れは6営業日 ぶり。

10年債(表面利率2%、2023年2月償還)価格は11/32上げて100 3/32。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大のICAPによると、米 国債の出来高は4日ぶりに減少し、2580億ドル。過去1年間の平均 は2480億ドルとなっている。

消費者信頼感が低下

3月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は71.8と、前月の77.6から低下し、2011年12月以来の低水準 となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中 央値は78への上昇だった。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファ ンドなど大口投資家の間では10年債先物のポジションが12日終了週にネ ットロングからネットショートに転換した。

シカゴ商品取引所(CBOT)では、ショートポジションがロング ポジションを5万7346枚上回った。前週はネットロングが7万6818枚だ った。

今週は小売売上高の伸びが市場予想を上回ったほか、新規失業保険 申請件数は市場予想に反して減少した。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「消費者信頼感が弱い内容となり、株式が売られる中、米国債 は堅調さを増している」と指摘した。

鉱工業生産

米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日発表した2月の鉱工業生 産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月 比0.7%上昇と、伸びは市場予想(0.4%上)を上回った。この発表後も 米国債相場は上昇した。

同日発表された2月の消費者物価総合指数(CPI、季節調整済 み)は前月比0.7%上昇。ガソリン価格が大幅高となり、指数全体の上 昇のうちガソリンの上昇がほぼ75%を占めた。

原題:Treasuries Gain for First Time in Three Days as Confidence Drops(抜粋)

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