イタリア債は続伸、EU首脳が財政の縛り緩和を示唆

15日の欧州債市場ではイタリア10年 債が続伸。欧州連合(EU)首脳が高債務国に財政赤字を圧縮するため もっと時間的猶予を与えると示唆したことが手掛かり。

イタリア5年債利回りは1週間ぶり低水準となった。同国政府 は2015年と17年に満期を迎える証券を買い戻した。スペイン10年債は下 落。今週に約2年ぶりの低水準まで下げたことが行き過ぎとの見方に加 え、同国政府が2年、5年、10年債を来週発行する計画を発表したこと が背景。ドイツ国債は週間ベースの上げ幅を拡大。この日発表された2 月のユーロ圏インフレ率は2カ月連続で低下した。

モニュメント・セキュリティーズの金利ストラテジスト、マーク・ オストワルト氏は「イタリア国債が小高い。欧州首脳会議がフランスと イタリアに資本投資とインフラへの支出をやや増やすことを認め、緊縮 策を若干緩めたことが主因だろう」と発言。「イタリア国債の堅調は短 期債の買い戻しが大きな要因だ」とも述べた。

ロンドン時間午後4時16分現在、イタリア10年債利回りは前日比5 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.60%。前日は2b p低下した。同国債(表面利率5.5%、2022年11月償還)価格はこの 日、0.385上げ107.35。5年債利回りも5bp下げて3.32%。一時 は3.29%と、8日以来の低水準となった。

EU首脳は14日の会議で、フランスやスペイン、ポルトガルなどに 債務削減で時間的猶予を与え、各国予算を「構造的」に評価する案を承 認した。15日も首脳会議は行われた。

ドイツ10年債利回りは2bp低下の1.45%。前週末比では7bp下 げた。EU統計局(ユーロスタット)が発表した2月のユーロ圏消費者 物価指数(改定値)は前年同月比1.8%上昇と、伸び率は1月の2%を 下回った。コアインフレ率は1.3%と、前月と同水準だった。

英国債相場は上昇。10年債利回りは3bp下げて1.93%。週間ベー スでは13bp低下。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格は この日、0.25上げ98.42。

原題:Italian Bonds Climb as European Leaders Loosen Austerity Demands(抜粋) Pound Strengthens as King Says BOE Isn’t Seeking Weaker Currency (抜粋)

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