英中銀デール氏が疑義-「追加刺激はインフレあおらない」議論

イングランド銀行(英中央銀行)の チーフエコノミスト、スペンサー・デール氏は15日、追加の刺激策を導 入すれば消費者物価の上昇をあおるリスクがあると指摘した。また、同 中銀のインフレ目標について、経済成長を支援するのに十分な柔軟性が あるとの認識も示した。

デール氏はロンドンの同中銀で講演し、「需要拡大のために金融政 策を利用することが、インフレに全くあるいはほぼ影響を与えることな く行えるという議論は、経済の長期的な健全性と繁栄のために金融政策 にできる最大の貢献は物価安定の実現というコンセンサスに反する」と 指摘。「このようなコンセンサスを拙速に覆すことについて、われわれ は不安を抱くべきだ」と論じた。

オズボーン財務相は5日後の予算案発表に際して、インフレ目標に 関する英中銀の権限について何らかの見直しを示唆する可能性がある。 デール氏はインフレ目標に対して「疑義を呈したり異議を唱えたり」す ることは妥当だとした上で、インフレが抑制不能になった場合に生じ得 る経済的コストを政策当局者は考慮しなければならないと強調した。

同氏は「金融政策が持続可能な成長と長期繁栄のためにできる最善 の貢献は、確実な物価安定の維持だ」と言明。「インフレとの闘いは過 去のものだというような風潮の中で、これは覚えておくべき重要な点 だ。信頼性を失えば、柔軟性はあり得ない」と続けた。

インフレ目標や新たな政策手段をめぐる議論は、英中銀の次期総裁 に就くマーク・カーニー氏が火をつけた。中銀はまだ「能力を最大限に 発揮していない」と同氏は発言している。

原題:BOE’s Dale Signals Concern More Stimulus May Fuel Inflation (1)(抜粋)

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