アジア・太平洋株式サマリー:ハンセン指数下落、中国株は上昇

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。週間でもハンセン指数が3週間ぶりに反落し た。中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD)が値下がり。増資を計画 しているとの報道が響いた。不動産株も安い。

香港に上場する中国本土の不動産会社で2位のチャイナ・リソーシ ズランド(華潤置地、1109 HK)は5.4%安。同業のニューワールド・デ ベロップメント(新世界発展、17 HK)やワーフ・ホールディングス (九龍倉集団、4 HK)も下落した。投資家ウォーレン・バフェット氏率 いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイが出資しているBYD (1211 HK)は7.8%下げた。

一方、北米を最大市場とする電動工具メーカーのテクトロニック・ インダストリーズ(創科実業、669 HK)は2.8%高。先週の米新規失業 保険申請件数が予想より少なかったことが好感された。

IGインベストメントのファンドマネジャー、ベンジャミン・タム 氏(香港在勤)は「短期的に中国と香港の不動産市場で多くの悪材料が 出たため、多くの投資家が様子見すると思う」と述べた上で、「中長期 的には米景気回復が中国の輸出改善につながるか、また中国政府が新た な刺激策を打ち出すかを引き続き見極めている」と説明した。

ハンセン指数は前日比86.07ポイント(0.4%)安の22533.11で終 了。構成銘柄中、値下がりと値上がりの比率は約4対1。今週は2.4% 下落した。ハンセン中国企業株(H株)指数は前日比0.7%安 の11020.89。

【中国株式市況】

中国株式相場は上昇。上海総合指数は今週の下げを縮小した。同指 数のバリュエーション(株価評価)が3カ月ぶりの割安水準となったこ とが手掛かり。不動産株は下げたものの、航空・鉄道株が上昇した。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動して いる上海総合指数は、前日比8.12ポイント(0.4%)高の2278.40で終 了。この日は0.9%安から1.8%高のレンジで推移した。ブルームバーグ が集計したデータによると、同指数の1年間の予想収益に基づく株価収 益率(PER)は9.4倍。13日には9.3倍と、昨年12月21日以来の低水準 となった。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は同0.2% 高の2539.87。

上海明河投資管理の張翎ゼネラルマネジャーは「株価のバリュエー ションは低い」と指摘。「5年後には中国経済の成長に伴い、株価は必 ず現在の水準よりも高くなっているだろう。新首相が高水準の不動産価 格といった構造問題に取り組み、消費を促進するとの期待もある」と述 べた。

海南航空(900945 CH)は10%上昇。中国国際航空(601111 CH)も 高い。鉄道会社の大秦鉄路(601006 CH)は約1カ月ぶりの大幅高。一 方、不動産開発の万科企業(000002 CH)と保利房地産集団(600048 CH)は下落した。

【インド株式市況】

インド株式相場は下落。今週は4日下げた。銀行株と自動車銘柄の 値下がりが目立ち、ボラティリティ指数は約4カ月ぶり高水準に達し た。

ボンベイ証券取引所(BSE)のセンセックス30種指数は前日 比142.88ポイント(0.7%)安の19427.56で終了。前週末比では1.3%下 げた。ブルームバーグがまとめたデータによれば、同指数のボラティリ ティ(30日ベース)は12.9と、昨年10月29日以来の高水準となった。

銀行株ではICICI銀行とHDFC銀行の下げがきつい。両行な どがマネーロンダリング(資金洗浄)を行っていると報じたウェブサイ トがあり、これに関してインド準備銀行(中央銀行)が「情報を収集し ている」と14日明らかにした。両行も同日、調査中だと発表している。 自動車メーカーのタタ・モーターズとマルチ・スズキ・インディアも安 い。販売鈍化で利益に悪影響が及ぶとの懸念が広がった。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前日比88.02ポイント(1.8%)高の5120.24。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比15.63ポイント(0.8%)安の1986.50。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比24.27ポイント(0.3%)安の7927.49。

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