シェールブームに沸くテキサス州の田舎町、人口の伸び米最大

米テキサス州ヨークタウンでは、交 差点に面して、たいがいソフトクリームチェーン店のデイリークイーン とガソリンスタンドがあり、何台かの自動車がどこか別の町へ向かって 走っていくというのが、ここ30年間、変わらぬ日常の風景だった。

大金をつぎ込んでサボテンが生えている土地で牛を飼えば、ほんの 少しもうけることができるかもしれないと、牧場経営者らは冗談を言っ ていた。ヒューストンやダラス、オースティンなど都市の郊外が活況に 沸いていた2000年代にも、テキサス州南部の田舎町の人口は、ほとんど 増加することはなかった。

シェールブームにより、原油埋蔵量が豊富なカナダ国境までの一帯 の状況は一変した。イーグルフォード・シェールに石油採掘関連の労働 者が大量に流入しているため、米国勢調査局が14日発表した統計によれ ば、テキサス州南西部の郡は同国で最も高い人口増加率を示している地 域の一つだ。同シェールには原油30億バレルと天然ガス150兆立方フィ ートが埋蔵されていると推計される。

ヨークタウンの不動産ブローカー、J・E・ウルフ3世氏は電話イ ンタビューで「てんやわんやだ。ここで43年間、不動産業に携わってい るが、こんな状況は経験したことがない」と語る。

人口流入

11-12年に米国で最も人口の伸びが高かった10郡のうち半数が、バ ッケン・シェールのあるノースダコタ州に位置するが、人口が少なかっ たグレートプレーンズ(中西部の大平原地帯)とテキサス州にも人々が 流入している。

ヨークタウンがあるデウィット郡の10年の国勢調査以降の人口の伸 び率は1.8%と、それ以前の10年間の計0.4%の4倍以上に達している。

テキサス州鉄道委員会のバリー・スミサーマン委員長によると、同 州の原油生産は、価格が掘削に適した水準で維持されれば、2020年まで に1972年の日量345万バレルを上回る可能性がある。

原題:Eagle Ford Shale Boom Fuels ‘Madhouse’ in South Texas Counties(抜粋)

--取材協力:Edward Klump、Bradley Olson.

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