「プリウス」が勝者か-中国がEVからハイブリッドにシフト

中国の電気自動車(EV)推進策が 頓挫していることで、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が勝 者になる可能性が高い。

中国は将来ガソリン車に代わると予想されるEV技術で世界の主導 権を握るため、資産家ウォーレン・バフェット氏が出資する比亜迪( BYD)などのEVメーカーを優遇する政策を進めている。ただ、「事 実の中に真実を求めよ」という毛沢東の言葉に従えば、EVは失敗した というのが紛れのない事実だ。

販売奨励金によって「BYD e6」の価格が半分になったにもか かわらず、消費者の購買意欲は盛り上がっていない。中国でのEVの普 及台数は2万7800台と、政府が掲げる2015年の目標の6%未満の水準に とどまり、民間の自動車に占める割合は0.02%に過ぎない。中国は国内 の都市で蔓延する排ガス削減のためにも、EVに代わる技術が現在必要 となっていると担当大臣は話す。

中国の苗圩工業情報相は先週の全国人民代表大会(全人代、国会に 相当)で、大気汚染の悪化を「非常に懸念している」と表明。「世界の 主導権を一気に握ることができるとは思ったことはない」と述べた。

この発言が意味するところは、中国は汚染レベルを下げるため、よ り普及している技術を支援する必要があるかもしれない、ということ だ。同相はハイブリッド車の補助金を引き上げるため、他の政府部門か らも支援を求めているところであり、1-6月(上期)に政策案を発表 することを目指していると述べた。

プリウスの補助金が増えれば、トヨタは米国や日本で納めたような 成功を中国でも達成できる可能性が高くなる。プリウスの昨年の世界販 売台数は36万2845台と、ハイブリッド車で首位になっただけではなく、 全車種でも3位につけた。一方、中国自動車工業協会(CAAM)によ れば、昨年の中国でのプリウスの販売台数は2434台にとどまった。

トヨタの東京在勤の広報担当、ディオン・コルベット氏は政府の政 策についてコメントを控えた。

原題:Buffett’s BYD Threatened by Prius in China Shift to Hybrid: Cars(抜粋)

--取材協力:Ma Jie、Helen Sun.

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