ロンドンの鯨の元ボス、マクリス氏に報酬30億円-JPモルガン

米銀最大手JPモルガン・チェース は、自らが管理するポートフォリオで少なくとも62億ドル(現在の為替 レートで約6000億円)の損失を出したアキリーズ・マクリス氏に対 し、2010年と11年の2年間に3180万ドル(約30億5000万円)もの報酬を 支払っていた。上院常設調査小委員会が14日公表した報告書で明らかに なった。

報告書によれば、マクリス氏の11年の報酬総額は1450万ドル、10年 が約1730万ドルだった。これらの合計額は、損失を出したチーフ・イン ベストメント・オフィス(CIO)部門の元責任者で、マクリス氏の上 司だったイナ・ドルー氏の報酬を上回る。ドルー氏はこの2年間の報酬 (総額2900万ドル)を受け取る権利を失った。

CIO部門の欧州責任者を務めていたマクリス氏は、CIOのクレ ジットトレーディング業務の拡大を主導し、06年5月に承認された新た なビジネスイニシアチブが、いわゆる「合成クレジットポートフォリ オ」(SCP)の組成につながったと報告書は指摘。「ロンドンの鯨」 と呼ばれたCIO部門の元デリバティブ(金融派生商品)トレーダー、 ブルーノ・イクシル氏が招いた巨額損失は、SCPが引き金になったと いう。

原題:JPMorgan’s Macris Was Paid More Than His Boss Before Whale Loss(抜粋)

--取材協力:Dawn Kopecki.

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