3月14日の米国マーケットサマリー:S&P500種、最高値に接近

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3003   1.2961
ドル/円             96.08    96.13
ユーロ/円          124.93   124.59


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,539.29     +84.01     +.6%
S&P500種           1,563.25      +8.73     +.6%
ナスダック総合指数    3,258.93     +13.81     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        +.00
米国債10年物     2.03%       +.01
米国債30年物     3.24%       +.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,590.70    +2.30     +.14%
原油先物         (ドル/バレル)   93.06      +.54     +.58%

◎NY外国為替市場

14日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。前日はユーロに 対して12月以来の高値まで上昇した。債務危機からの回復を目指す欧州 はサミットを開き、経済への悪影響緩和を討議している。

円は対ドルで一時上昇。衆院は14日午後の本会議で、安倍晋三政権 が国会に提示した日本銀行総裁に黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総 裁を充てるなどの日銀正副総裁人事案を採決した。黒田氏は積極的な金 融緩和に前向きとされる。オーストラリア・ドルは1カ月ぶり高値に上 昇。2月の雇用者数が約13年ぶりの大幅増となったことが背景。英ポン ドは上昇。今週に入ってポンドは2010年以来の安値まで下げた。

ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、アンドリュー・ウィル キンソン氏は「投資家は恐らくこれほどの安値でユーロとポンドを売却 することにあまり乗り気ではない。これが値を戻す手掛かりの一つだっ たのだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時48分現在、ドルは対ユーロで0.4%下げ て1ユーロ=1.3008ドル。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=96円10 銭。12日には96円71銭と、2009年8月以来の低水準に下げた。円はこの 日、対ユーロで0.3%下げて1ユーロ=125円01銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は過去最高値にあと2ポ イント未満に迫った。先週の新規失業保険申請件数が予想に反して減少 したことが買いを誘った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.6%高の1563.23で終了した。ダウ工業株30種平均は83.86ドル (0.6%)上げて14539.14ドルとなり、最高値を更新。上昇は10日連続 と、1996年以降で最長の連続高となった。

リー・マンダー・キャピタル・グループ(ボストン)の最高投資責 任者(CIO)、ジェフリー・デービス氏は「火に燃料をもう少し加え た格好だ。経済のファンダメンタルズに支えられ、相場とテクニカル要 因の両方で勢いづいてしばらく経つ。相場は以前ほど割安ではないもの の、上昇は続きそうだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。景気が力強さを増しつつある兆候が示される 中、財務省はこの日、30年債入札(発行額130億ドル、銘柄統合)を実 施した。

利回りが11カ月ぶり高水準となっていることで買いが入り、下げの 勢いは弱まった。30年債入札での最高落札利回りは3.248%と、2012年 3月以来の高水準。入札直前の市場予想は3.243%だった。投資家の需 要を測る指標の応札倍率は2.43倍と、前回の2.74倍を下回り、昨年8月 以来の低水準。この日は新規失業保険申請件数が予想外に減少し、リス ク選好が高まったことで、米国債は朝方から下落していた。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、ポー ル・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は「きのうの入札は非常に力強か ったが、きょうは全般的に需要は後退した。市場環境としては依然やや 弱気だ」とした上で、「現在の高利回りや売られ過ぎという状況を踏ま えれば、上昇の準備が整う可能性はある」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時7分現在、既発30年債利回りは前日比2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の3.24%。一時3.26%を付けた。8日に は3.28%と、昨年4月5日以来の高水準を付けていた。

10年債利回りは1bp上げて2.03%。一時2.07%に上昇した。8日 には2.08%と、昨年4月以来の高水準を付けていた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。ドルが軟調な展開となったことか ら、代替投資としての金買いが活発化した。

ドルは主要通貨のバスケットに対して一時0.6%安。米労働省が発 表した新規失業保険申請件数の4週移動平均は34万6750件と、景気後退 下にあった2008年3月以来の水準に減少した。先月月間で金は5%下 落、ドルは3.5%値上がりした。

バードモント・キャピタル(パナマ)のスコット・ガードナー最高 投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「予想を上回る雇用関連 の数字を受けてドルが売られており、それに反応する形で金が上昇して いる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.1%高の1オンス=1590.70ドルで終了。米金融当局が債 券購入プログラムを縮小するとの懸念を背景に、一時は0.8%下落する 場面もあった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は上昇。先週の米失業保険申請件数が予 想外に減少したことが手掛かり。北海ブレント原油との価格差は7営業 日ぶりに拡大した。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は、前週比1万件減の33万2000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト49人の予想中央値は35万件への増加だった。これより 先、原油は下落する場面もあった。米国の原油在庫が3月としては1982 年以降の記録で最高水準となったことが前日発表の米エネルギー情報局 (EIA)の統計で示されたことが響いた。

コンフランス・インベストメント・マネジメント(セントルイス) のチーフマーケットストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は「こうし た数字は労働市場が回復し始めており、景気回復の足取りが速まること を示唆している」と指摘。「雇用情勢の改善はエネルギー需要を押し上 げる。通勤者が増えれば車の運転も増える。消費支出が拡大すれば、輸 送も必要になる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比51セント(0.55%)高の1バレル=93.03ドルで終了。今年に入って からは1.4%上昇している。

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