25億円受け取ってUBS入行-CEOも形無しのオーセル氏

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スイスの銀行最大手UBSでは、セ ルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)の2012年報酬が887万 スイス・フラン(約9億円)となったものの、投資銀行部門責任者のア ンドレア・オーセル氏が入行時に受け取った一時金、2490万フラン (約25億円)に比べると色あせて見える。

オーセル氏(49)は繰り延べ支払いの現金636万フランとUBS 株176万株を受け取った。付与日の適正市場価格で1850万フラン相当と なる。UBSが14日、年次報告書で明らかにした。入行一時金はオーセ ル氏が前の職場のバンク・オブ・アメリカ(BOA)を退社する際に権 利放棄した報酬に代わるものだとUBSは説明した。

同氏は昨年7月に投資銀行部門の共同責任者としてUBSに加わ り、11月に単独の責任者となった。投資銀行部門の12年税引き前損益 は27億3000万フランの赤字だった。UBSの同年純損益は25億1000万フ ランの赤字。

UBSの株主の37%近くが昨年5月に、11年の報酬について反対票 を投じた。これを受けて同行は現金支払いを制限する方向で報酬体系を 変更した。スイスでは今月の国民投票で、毎年の幹部報酬について株主 が採決し、その結果が拘束力を持つ案が承認された。アクセル・ウェー バー会長は14日の行員向け文書で「全ての当事者を満足させる完璧な方 法は決して見つからないだろうが、従業員の利益と株主への十分な利益 還元の間で適切なバランスを取ることが望ましいし、取らなければなら ない」と説明した。

メリル20年の実績

オーセル氏は、現在はバンク・オブ・アメリカ(BOA)傘下とな っているメリルリンチに20年在籍し投資銀行のバンカーとして手腕を振 るった後、UBSに加わった。

基本給250万フランを含むエルモッティCEOの報酬は、前年の635 万フランから増えた。UBSが14日の年次報告書で明らかにした。11年 4月に執行役員に加わり、同年9月のオズワルド・グルーベル前CEO の辞任を受け後を引き継いだエルモッティ氏の12年報酬は役員の中で最 高。11年は米州ウェルスマネジメント責任者のロバート・マッキャン氏 の報酬が最高だった。

マッキャン氏の12年報酬は856万フラン。前年は918万フランだっ た。

UBS株は12年に28%上昇。同年の従業員ボーナスの総額は7%減 の25億フランで、そのうち約5億フランは偶発資本債券によって支払わ れた。

この日の発表によると、12年の幹部ボーナスは現金支給分をゼロと し、全額を3-5年繰り延べ支払いとすることを決めた。先月は、幹部 の現金ボーナスは成果連動報酬の最大20%に制限すると発表していた。

ウェーバー会長の12年報酬は357万フランだった。昨年 就任した同 会長は選出された時点で200万フランの一時金とUBS株20 万株を受け 取っていた。

原題:UBS’s $26 Million Award for Orcel Dwarfs Pay of CEO Ermotti (1)(抜粋)

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