英銀が資本増強に奔走、資産売却や起債で-中銀報告控え

英国のロイヤル・バンク・オブ・ス コットランド・グループ(RBS)やロイズ・バンキング・グループな ど銀行各行は、資産売却やバランスシート強化の具体化を進めている。 資本不足解消を求める当局の要請をかわすためだ。

ロイズは今週、保有していた英資産運用会社セント・ジェームス・ プレイスの株式を売却し、4億ポンド(約570億円)の利益を計上。 RBSは先月、資本増強に向け米部門を売却し証券部門も縮小する方針 を示した。バークレイズは財務基盤強化を目的に偶発転換社債(通称C oCo)を起債する計画だと、事情に詳しい関係者は話している。

金融システムの安定性を監督するイングランド銀行(英中央銀行) の金融行政委員会(FPC)は昨年11月、銀行が不良債権の将来的な損 失を考慮していなかったり、ローン支払い保険など商品の不適切な販売 をめぐる補償に絡んだ引当金を十分に積んでいないことを理由に、資本 不足が最大600億ポンドに上る可能性を指摘した。FPCは今月19日に 会合を開き、27日に声明を発表する。

メディオバンカの金融アナリスト、クリストファー・ウィーラー氏 (ロンドン在勤)は「火のない所に煙は立たないだろう」と述べ、「各 行は堅固な財務基盤を確保できるようにあらゆる措置を講じている」と 説明した。

政府傘下にあるRBSは昨年末時点で狭義の中核的自己資本である コアTier1が7.7%と英銀の中で最低となっており、新規制「バー ゼル3」で求められる最低水準の8.5%を下回った。ロイズのコアTi er1比率は8.1%、バークレイズは8.2%となっている。

原題:U.K. Banks Race to Plug Capital Hole Before Regulator’s Report(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE