米議会で息吹き返す「ロンドンの鯨」-関係者が公聴会証言へ

クレジットデリバティブ(金融派生 商品)取引で米銀JPモルガン・チェースに巨額損失をもたらし、ジェ イミー・ダイモン同社最高経営責任者(CEO)が「銛(もり)を打ち 込んで仕留めた」と幕引きを図った「ロンドンの鯨」事件。その死んだ はずの鯨が米議会で息を吹き返そうとしている。

カール・レビン議員(民主、ミシガン州)が委員長を務める上院常 設調査小委員会は、JPモルガンのインベストメント・オフィス (CIO)部門で発生した巨額損失に関する調査結果を公表する。 CIO部門の元トレーダー、ブルーノ・イクシル氏による誤った投資 は、62億ドル(現在の為替レートで約6000億円)を超える損失を発生さ せ、ダイモン氏のウォール街(米金融街)での31年に及ぶキャリアの汚 点となった。

JPモルガンの時価総額は、トレーディング損失の公表後に最 大510億ドル相当失われた。その後回復した株価は年初来で14%上昇 し、13日の終値は50.16ドルとなっている。FBRキャピタル・マーケ ッツ(米バージニア州アーリントン)の銀行アナリスト、ポール・ミラ ー氏は「投資家が現状に安心しているのは残念だ。しかし、政治問題は 決して終わらない。関係者を議会に召喚し、少し震えさせる機会が訪れ る」と話す。

巨額損失を出したCIO部門の責任者だったイナ・ドルー氏は、 JPモルガンを昨年5月14日に退職した後初めて公の場に姿を現し、3 月15日の上院常設調査小委の公聴会で証言する。ロンドンの鯨と呼ばれ たイクシル氏の名前は、証言予定者のリストに載っていない。

ダイモンCEOは昨年、CIOの損失について上下両院で2回にわ たって証言したが、今週の公聴会には出席しない。イクシル氏の元上司 であるハビエル・マルティンアルタホ氏とアキリーズ・マクリス氏も公 聴会への出席を求められていない。

原題:Dimon’s ‘Harpooned’ Whale Bet Resurfaces as Drew Set to Testify(抜粋)

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