EU首脳、緊縮策による景気圧迫の緩和へ-サミット14日開幕

欧州首脳はブリュッセルで14日開幕 するサミットで、財政緊縮・債務削減政策が与えた経済への悪影響の緩 和を目指す。債務危機に代わり、南欧のリセッション(景気後退)と失 業増加がユーロ圏最大の問題となっているためだ。

ブルームバーグが入手した声明草案によると、2日間の日程で開か れる欧州連合(EU)首脳会議は初日の14日、フランスやスペイン、ポ ルトガルなどに債務削減で一段の時間的猶予を与え、各国予算を「構造 的」に評価する計画を承認する見通し。

EU首脳は声明草案で「構造的にバランスの取れた予算の達成に向 け大幅に前進しており、今後も進展し続けなければならない」と指摘し た。重点が置かれているのは「経済成長に配慮した財政再建」だ。

欧州の政策当局者らの意図は、昨年半ばから借り入れコストの低下 をけん引してきた投資家らに対し、依然として予算均衡を目指している と安心させることだ。欧州情勢は比較的落ち着いており、イタリアでの 先月の総選挙に続く政局混迷でもほとんど影響を受けなかった。また13 日にアイルランドが2010年に救済を受けて以来初の10年債発行を実施し たことも債務危機脱却への節目の一つとなった。

こうした情勢の変化を受け、欧州の当局者らは13日、キプロスへの 支援パッケージの問題はサミットで議論する必要はないと表明。キプロ ス支援問題はブリュッセル時間15日午後5時(日本時間16日午前1時) に始まるユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で議論される。

原題:EU Summit Set to Loosen Deficit Shackles as Unemployment Climbs(抜粋)

--取材協力:Patrick Donahue、Gregory Viscusi、Ben Sills、Ewa Krukowska.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE