米国債:下落、入札で需要低調-失業保険申請の減少も材料

米国債相場は下落。景気が力強さを 増しつつある兆候が示される中、この日の30年債入札(発行額130億ド ル、銘柄統合)では需要が7カ月ぶり低水準となった。

30年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率が2.43倍と、 前回の2.74倍を下回り、昨年8月以来の低水準となった。米財務省は今 週、計660億ドル規模の入札を実施した。この日は新規失業保険申請件 数が予想外に減少し、リスク選好が高まったことで、米国債は朝方から 下落していた。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、ポー ル・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は「きのうの入札は非常に力強か ったが、きょうは全般的に需要は後退した。市場環境としては依然やや 弱気だ」とした上で、「現在の高利回りや売られ過ぎという状況を踏ま えれば、上昇の準備が整う可能性はある」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時分現在、既発30年債利回りは前日比2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の3.24%。一時3.26%を付けた。8日に は3.28%と、昨年4月5日以来の高水準を付けていた。同年債(表面利 率3.125%、2043年2月償還)価格は3/8下げて97 27/32。

10年債利回りは1bp上げて2.03%。一時2.07%に上昇した。8日 には2.08%と、昨年4月以来の高水準を付けていた。

30年債入札

30年債入札での最高落札利回りは3.248%と、2012年3月以来の高 水準。入札直前の市場予想は3.243%だった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率は42%。 前回2月14日の入札では36.4%だった。過去10回の入札の平均 は35.8%。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の落札比率は4.9%と、09年9月以来の低水準。前回入札 は14.5%、過去10回の平均は15.8%。

プライマリーディーラーの落札比率は53.1%で、昨年10月以来の高 水準となった。

CRTキャピタル・グループの米国債ストラテジー責任者、デービ ッド・エーダー氏は「プライマリーディーラーは通常よりも若干多く落 札した」とし、「これは投資家が入札に消極的になっていることを表し ている」と説明した。

米国債リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれ ば、30年債の年初来リターンはマイナス5.1%。米国債全体ではマイナ ス1%となっている。

前日実施された10年債入札(発行額210億ドル)では、最高落札利 回りは2.029%。入札直前の市場予想は2.057%だった。また12日の3年 債入札(発行額320億ドル)では最高落札利回りは0.411%で、市場予想 の0.413%を下回った。

ニューヨーク連銀はこの日、償還期限が2020年5月から23年2月ま での米国債33億4000万ドル相当を買い入れた。

GMPセキュリティーズの債券戦略ディレクター、エイドリアン・ ミラー氏(ニューヨーク在勤)は「金融当局が緩和策を縮小するとの見 方が強まるまで、利回りの上昇は限定される」と述べた。

原題:Treasuries Drop as Auction Attracts Weakest Demand Since August(抜粋)

--取材協力:Susanne Walker.

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