スイスの業者、米脱税者リストをうっかり郵送-米当局が摘発

電子メールをうっかり誤って送信し てしまう危険性については、誰もが承知している。ベーダ・シンジェン バージャー被告のケースは、従来通りに書類を郵送する場合にも細心の 注意が必要であることを示している。

米連邦検察当局は、スイス在住のファイナンシャルアドバイザー、 シンジェンバージャー被告が11年間にわたり、米国在住の60人がオフシ ョア秘密口座に総額1億8400万ドル(約176億円)を隠匿するのを手助 けたとして起訴した。秘密口座の名義はリアル・クール(すごくかっこ いい)・インベストメンツやワンダーラスト(旅行熱)・ファンデーシ ョンなど多彩だ。

検察当局によると、シンジェンバージャー被告は、米国の顧客リス トや資産隠しの証拠となるような詳細を誤って郵送し、これらの資料は 最終的に連邦当局の手に渡った。

当局は現在、リストにある顧客から1人ずつ選び出して調査してい るようだ。裁判所の記録によると、これまでにナチス政権下のドイツか らの亡命者ジャック・バイェスフェルナー被告(83)のほか、米退役軍 医らが起訴された。

ダン・レビー連邦検事補は5日、ニューヨークでバイェスフェルナ ー被告への判決を言い渡す際、「シンジェンバージャー被告は米国内の 誰かに資料を郵送した。誤って米納税者のリストを同封したようだ」と 指摘。「政府はこのリストを有効に活用し、リストに掲載されていた多 くを起訴した」と述べた。

バイェスフェルナー被告は570万ドル相当を米内国歳入庁 (IRS)から隠したと有罪答弁し、3月の自宅監禁を言い渡された。 シンジェンバージャー被告は2011年7月に脱税の共謀罪で起訴されてい る。

原題:American Tax Cheats Picked Off After Swiss Adviser Mails It In(抜粋)

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