埠頭に取り残された鉱山労働者ホテル、豪資源ブーム終了象徴

オーストラリア・英系鉱山大手 BHPビリトンの労働者が滞在することになっていたプレハブ6階建て ホテル用の資材が、126個のケースに納められ、豪州南東部のメルボル ンの埠頭(ふとう)に置き去りにされている。棚上げされたプロジェク トは、世界的な鉱業低迷を象徴するものの一つだ。

この資材は、1990マイル(約3200キロメートル)離れた豪州北西部 のポートヘッドランド港で組み立てられることになっていた。BHPは 鉄鉱石の輸出能力を増強するため推計220億ドル(約2兆1100億円)を かけて港湾の拡張を計画していた。ホテルは労働者の一時滞在施設とし て利用する予定だった。

スイスのUBSによれば、昨年、過去最高の1410億ドルに達した世 界の鉱山会社による設備投資は、来年には約30%減少し960億ドルにな ると予想される。世界最大の金属輸入国である中国の経済成長鈍化が始 まったことを受け、鉱山各社は資源価格がピークを過ぎたとみて拡張計 画を縮小し、プロジェクトを延期している。

大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)の世界鉱業 部門の責任者、マイケル・エリオット氏はシドニーからのインタビュー で、採掘プロジェクトについて「新規に承認される割合がほぼなくなっ てしまったのは明らかだ」と指摘。「プロジェクトの多くに関し、各社 は新規投資で必要とする収益率を再検討している」との見方を示す。

117社で構成するブルームバーグ世界鉱業指数は年初来で8.2%低 下。BHPの株価は3.9%下げている。一方、ダウ工業株30種平均 は10%上昇し、今月過去最高値に達した。

原題:Stranded Hotel in Australia Emblem of Mining Bust: Commodities(抜粋)

--取材協力:Joe Schneider.

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