IMF筆頭副専務理事:各国当局は金融システムの監督強化を

国際通貨基金(IMF)のリプトン 筆頭副専務理事は各国の政策当局者に対し、金融システムの監督強化に 努めるよう求め、怠れば最近活況を呈する世界市場が停滞する恐れがあ ると警告した。

リプトン氏は12日のワシントンでの講演で、世界経済が依然低迷す る中、銀行のバランスシートのさらなる修復が必要であり、一部銀行の 資本増強に加え、幾つかの銀行の閉鎖が求められる可能性があると指摘 した。また政府と民間の過剰債務を解消するよう求めた。

リプトン氏は講演テキストで、「こうした中期的課題への対処が不 十分なら、世界市場の最近の上振れは持続不可能となる恐れがある」と 指摘。「その場合、銀行や金融システム全体への依然として脆弱(ぜい じゃく)な信頼感が恐怖に転じ、新たな危機感を引き起こし得る」と説 明した。

同氏は世界の金融システムについて、5年間からは改善しているも ののまだ安全ではないとした上で、「修復され一段と強化されたが、ま だかなりの数の穴が開いているため安心感を感じられない巨大なセーフ ティーネットと例えられる」と述べた。

また20カ国・地域(G20)が合意した改革課題の実行が「遅れ」、 取り組みへの熱意が「薄れている」とリプトン氏は批判。国際銀行資本 規制「バーゼル3」の欧州連合(EU)と米国での実施の遅れが「特に 懸念」されると述べた。さらにデリバティブ(金融派生商品)市場の改 革が他と比べて進んでいないと指摘した。

原題:IMF’s Lipton Urges Officials to Redouble Bank Oversight Reform (抜粋)

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