日本株は続落、輸出や電力、小売安い-円安一服、過熱警戒も

東京株式相場は続落。為替市場で円 安の勢いが一服し、ゴム製品や電機など輸出関連株の一角が売られた。 直近の連騰を受けた相場の過熱感が警戒される中、中国株の軟調な動き も重し。輸出株以外では、今夏も節電を要請すると一部で報じられた電 力株に加え、小売や陸運株も安い。

TOPIXの終値は前日比4.48ポイント(0.4%)安の1031.42、日 経平均株価は同75円15銭(0.6%)安の1万2239円66銭。

ITCインベストメント・パートナーズの山田拓也シニアポートフ ォリオマネジャーは、急ピッチで上昇して来た割には大きく下がらず、 「下値が堅いことを確認した」と言う。その上で、「日本株をアンダー ウエートしてきた外国の機関投資家が買ってくれば、もう一段高も期待 できる」と話していた。

きょうの日本株は、為替が前日の海外市場で円高方向に振れたほ か、短期的な日本株の過熱感も警戒され、下落して取引を開始。日本銀 行の次期執行部による大胆な金融緩和、企業収益改善への期待を背景に 投資家の下値を買う意欲は強く、TOPIX、日経平均ともプラス圏で 推移する場面もあったが、反発力は鈍く、徐々に売り圧力に押された。

テクニカルやチャート分析は相場の目先過熱を示唆している。日経 平均のRSI(株価相対力指数)は前日時点で71%と買われ過ぎとされ る70%を上回り、日経平均と25日移動平均線の上方かい離率は6.6% と、過熱を示す5%をなお上回っていた。

中国株弱さも懸念

中国深セン市が住宅価格の値上げを禁じたとの一部報道を受け、香 港ハンセン指数が前日比一時0.9%安と3日続落、上海総合指数は 同1.5%安と5日続落したことも午後の日本株が弱含む一因になった。 個別でもファナックやコマツ、日立建機、アマダといった工作、建設機 械など中国関連銘柄の一角が安い。

東証1部33業種ではゴム製品、電気・ガス、陸運、小売、水産・農 林、卸売、電機、機械、情報・通信、医薬品など26業種が下落。電力に 関しては、原子力発電所を再稼働するのは困難として、政府が今夏も節 電を要請する方針を固めた、と共同通信が報じる材料があった。輸出関 連株に関しては、きょうのドル・円相場が前日に比べ1円近く円高で推 移したことが重しとなった。

材料銘柄では、業績が予想を下回るリスクがあるとし、メリルリン チ証券が判断を「アンダーパフォーム」に下げた大正製薬ホールディン グスが6日ぶり反落。関電工は午後に下げを広げた。地中電線工事で談 合を繰り返していた疑いで、公正取引委員会の立ち入り検査をきょう受 けていることが明らかになった。

含み資産株堅調、IPO人気

一方、食料品、空運、倉庫・運輸関連、その他製品など7業種が上 昇。個別では、ニコンが高い。販売戦略の見直しや生産合理化など で、2013年3月期末の在庫を昨年末に比べ2割程度減らす方針と13日付 の日本経済新聞朝刊が報じた。飯田産業やタクトホーム、東栄住宅、ア ーネストワンなどパワービルダーを中心とした住宅関連株、東京都競馬 や三井倉庫など含み資産株が上昇率の上位に並んだ。

東証1部の売買高は概算で29億9700万株、売買代金は2兆2133億 円、値上がり銘柄数は664、値下がり924。国内新興市場では、ジャスダ ック指数が0.7%高の73.88、東証マザーズ指数が1.8%高の589.26とそ れぞれ反発。東証1部市場がこう着、調整ムードを強めた中、この日マ ザーズに新規株式公開したインターネットを通じた野菜販売会社のオイ シックスは、公開価格の1200円に対し、2.3倍の2760円買い気配のまま 上場初日の取引を終えた。

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