習近平体制で、中国は年内に金利柔軟性を拡大へ-専門家調査

中国の新指導部は今年、金利の統制 を一段と緩める可能性がある。一方で、経済成長を抑制する恐れのある 一人っ子政策と戸籍管理制度については限定的な改革にとどまる-。ブ ルームバーグ・ニュースの調査で、専門家らがこうした見方をしている ことが分かった。

調査は、習近平共産党総書記が14日に国家主席に選出されるのを前 に、専門家16人を対象に実施した。それによると、中国が預金金利の上 限または貸出金利の下限を緩和もしくは撤廃すると予想した人は12人に 上った。出生と戸籍に関する政策については、改革が実施されても小幅 との見方が大勢を占めた。

銀行間の預金獲得競争への規制を減らせば、中国の預金者に恩恵が 及ぶ可能性がある。また中国経済を輸出・投資主導から消費主導へと転 換させる取り組みにも寄与する。一方、習次期国家主席と李克強次期首 相は、一人っ子政策と「戸口」と呼ばれる戸籍の管理制度の改革にはよ り慎重な態度を取る公算が大きい。戸籍改革が実施されなければ、都市 部で生活する数百万の農村出身者への社会福祉や教育サービスは行き届 かないままとなる。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の 中国担当チーフエコノミスト、ルイス・クイジス氏(香港在勤)は「政 治的および技術的な障害がそれほど多くないため、金融市場改革は継続 されるはずだ」と予想。戸籍制度の改革は「より複雑だ」とし、一人っ 子政策も共産党の思考に染み込んでいるため、それを撤回するのは「そ う簡単ではない」と指摘した。

新たな政策金利も

中国人民銀行(中央銀行)は、市中銀行が自由に設定できる貸出金 利の下限を基準金利の0.7倍に引き下げた。従来は0.9倍だった。預金金 利についても、基準金利の1.1倍まで自由に設定可能とした。

2月28日から3月5日に実施した今回の調査で、預金金利の上限引 き上げか撤廃を予想した専門家は12人、貸出金利の下限引き下げか撤廃 を予想した人は10人だった。また人民銀がレポ金利のような、より市場 ベースの金利を新たな政策金利にするとの見方も5人から示された。

中国の1年物貸出基準金利は、昨年7月以降6%に据え置かれてい る。1年物預金基準金利は3%。

ソシエテ・ジェネラルの中国担当エコノミスト、姚偉氏(香港在 勤)は「金利自由化は金融市場の自由化の要だ。市場で決定される価格 が存在しなければ、他のものを発展させることは困難だ」と述べた。

クイジス氏は、金利設定が一段と柔軟になれば、中小企業や民間企 業、サービス分野などへの資金の流れが改善する可能性があると述べ た。

原題:China’s New Leaders Seen Deepening Interest-Rate Flexibility(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Aipeng Soo、Regina Tan、Ludi Wang、Zhang Dingmin.

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