ボーイング「787」、改善バッテリー機を試験飛行へ-当局認可

米ボーイングは最新鋭旅客機 「787」のバッテリー問題解決のために提案した改善措置を試験するこ とで米当局の承認を得た。約2カ月前に全世界で運航停止となった787 の商業飛行再開に向けた第一歩となる。

米連邦航空局(FAA)は12日の発表資料で、新バッテリーシステ ムの試作品を搭載する2機の787の「限定的な試験飛行」をボーイング に許可すると表明。バッテリーの新設計が米安全基準を満たすことを飛 行テストと実験室試験を通じて同社は実証しなければならないとした上 で、FAAがさらなる変更を求めることもあり得るとした。

787の運航再開がいつになるかは依然不明だが、今回の決定はリチ ウムイオン電池のトラブルで同機が受ける打撃が限定的なものにとどま る可能性を示唆している。

ボーイングのジム・マクナニー会長兼最高経営責任者(CEO)は 発表資料で、「この日のFAAの承認は787の運航再開と納入継続に向 け極めて重要で歓迎される節目だ」と述べた。

アイルランドの格安航空会社ライアンエアー・ホールディングスか ら単通路型旅客機「737」を表示価格ベースで150億ドル(約1兆4400億 円)相当受注したとの報道を受け、ボーイング株の12日終値は84.16ド ルと、2008年5月以来の高値となった。FAAの発表後の時間外取引で は一時84.50ドルを付けた。

航空機リース会社、米インターナショナル・リース・ファイナンス (ILFC)の最高マーケティング責任者(CMO)、フィリップ・ス クラッグス氏は12日、フロリダ州オーランドで開かれた世界輸送航空機 取引協会(ISTAT)会議で記者団に対し、ボーイングは顧客に対し 運航再開時期の目安を示したことを明らかにするとともに、「今年の夏 になるだろう。大きな遅れはない見込みだ」と語った。ボーイングのウ ェブサイトによるとILFCは787を74機発注している。

FAAを管轄する運輸省のラフード長官は発表資料で、「この一連 の包括的な試験により、バッテリー改善策が意図した通りに機能するか どうかが分かるだろう」と述べ、「新設計により機体と乗客の安全が保 証されると確信できるまでは運航再開を認めない」と強調した。

原題:Boeing Redesign of 787 Batteries Approved in Step Toward Flights (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE