オリックス宮内会長:大型買収に意欲、増資あり得る-原資確保

オリックスの宮内義彦会長兼最高経 営責任者(CEO)は今後、大型M&A(企業の合併・買収)を進める 上で、その原資を確保するためには増資も選択肢の一つになるとの考え を明らかにした。同社は2400億円規模の欧州運用会社の買収を決めたば かりだが、宮内氏はこうした大型買収に引き続き前向きだ。

同社が2月に決めた蘭銀ラボバンクからの大手運用会社ロベコ買収 は同社で過去最大の案件。宮内会長(77)はインタビューで「まだお腹 いっぱいではない」と海外金融関連企業などの買収に意欲を示した。そ の上で、2000億円を超えるような大規模案件でも「すごくいい話があれ ば増資で調達したり、部分買収する方法もある」と述べた。

オリックスは2006年に米投資銀行フーリハン・ローキーを約500億 円で、10年には米債権回収レッド・キャピタルや米ファンド運営マリナ ー・インベストメント・グループなど、海外で金融関連の企業買収を過 去数年で活発化させている。国内でも事業会社を含め投資に積極的 だ。09年7月の公募増資以来、エクイティファイナンスはしていない。

同社の3月末の株主資本利益率(ROE)見込みは7.7%。宮内会 長はロベコの買収やその他の利益拡大で「2016年3月期で10%まで行く 目標」で、その後は「10%を維持していきたい」と指摘。その上で、連 結利益への貢献が期待できるような企業買収であれば、公募増資による 資金調達も「あり得る。ポッシブルだ」と述べた。

食品やファッション

宮内会長は、海外での買収戦略について、現在は具体的に進行中の 案件はないとしながらも、地域的にまだ事業展開していない「南米、ブ ラジルなどは関心が高い」と話した。

国内のプライベートエクィティ(PE)事業では今月6日にガラス 繊維大手旭ファイバーグラスを買収すると発表。宮内会長はPE事業で は食品やファッション分野を得意としており、1件当たりの年間投資利 回りは「10%以上いってほしい」と述べた。当面の投資額は具体的に決 めていないという。インタビューは11日に行った。

13日のオリックス株価は午後に入り一時前日比210円(1.8%)安の 1万1790円を付けた後、持ち直す場面もあったが、40円(0.3%)安の 1万1960円で取引を終了した。

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