米国債:10年債利回り、11カ月ぶり高水準付近から低下

米国債市場では10年債利回りが11カ 月ぶり高水準付近から低下。この日の10年債入札(発行額210億ドル) では、需要が昨年10月以降で最高となった。

10年債入札での最高落札利回りは2.029%と、入札直前の市場予想 の2.057%を下回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.19倍 と、前回の2.68倍を上回った。この日は2月の米小売売上高が市場予想 の2倍の伸びとなったことを受け、米国債利回りは一時上昇していた。

FTNファイナンシャルの機関債調査責任者、ジム・ボーゲル氏は 「入札は非常に順調だった」とし、「相場は朝方の経済指標を受けた大 量の売りに耐え、入札を材料に買いが入った」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、既発10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)未満上昇の2.02%。一時2.05%に上昇した。8日に は2.08%と、昨年4月5日以来の高水準を付けた。同年債(表面利率 2%、2023年2月償還)価格はこの日、1/32下げて99 26/32。

10年債入札

10年債入札では、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占 める比率は47.7%と、2011年12月の入札以来の高水準。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者による落札比率は30%だった。過去10回の平均は21.8%。

プライマリーディーラーの落札比率は22.3%。過去10回の平均 は42.3%。

RBCキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、マイケル・ク ロハティ氏(ニューヨーク在勤)は「非常に力強い入札だった」とし、 「小売売上高が高い伸びを示し、雇用統計も順調だったにもかかわら ず、このレンジ内にとどまっている。10年債利回りが2%を上回ると、 需要が見られる」と述べた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数による と、10年債の年初来リターンはマイナス1.9%。米国債全体ではマイナ ス1%。10年債のリターンは12年はプラス4.2%だった。米国債全体で は12年はプラス2.2%。

財務省はあす14日に30年債入札(発行額130億ドル)を実施する。 前日の3年債入札では最高落札利回りは0.411%だった。

割安な水準

BOAメリルリンチの指数によれば、償還年限が10年以上の米国債 は世界の同年限の国債と比較し、11年以降で最も割安な水準付近で推移 している。

連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストが開発した金融モデ ルに基づくタームプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)によると、10 年債のタームプレミアムはマイナス0.58%と、4月5日以来の低水準。 マイナスのタームプレミアムは、適正水準を下回る利回りでも投資家が 積極的に受け入れていることを意味する。

米商務省が発表した2月の小売売上高(速報値)は、季節調整済み で前月比1.1%増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト予想の中央値は0.5%増だった。前月は0.2%増と、速報値の0.1%増 から上方修正された。変動の大きい自動車とガソリンを除く売上高は2 月に前月比で0.4%増加した。

原題:Treasury Yields Fall From Almost 11-Month High After Note Sale(抜粋)

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