アイルランド、脱救済の土台築く-10年債の発行高引き上げ

アイルランドは、2010年の救済受け 入れで失った経済主権を取り戻す土台を築いた。救済以降で初めての10 年債発行で、その規模を拡大させた。

アイルランド国債管理庁(NTMA)は10年債の発行高を50億ユー ロ(約6200億円)に引き上げた。事情に詳しい関係者が匿名を条件に明 らかにした。当初の予定は30億ユーロだった。

ノルデア銀行の主任債券アナリスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏は 「アイルランドの力強い復活は続いている。ECBが債券市場へのフル アクセスと呼ぶ状況に、また一歩近づいた」と評価した。

アイルランドは3年以上に及ぶユーロ圏債務危機の中で、最初に救 済下から抜け出す国になろうとしている。同国の銀行救済の負担を軽減 する策で合意後、欧州の指導者らはさらに、救済融資の返済期間延長を 検討している。ケニー首相率いるアイルランド政府は、今年末の脱救済 に向けて順調に進んでいる。

この日の起債で幹事を務めた一社、ダブリンの証券会社デイビーの アナリスト、スティーブン・ライオンズ氏は順調な結果について「アイ ルランドの復活シナリオへの市場の安心感が増していることを反映した ものだ。アイルランドは他の周辺諸国からますます距離を置きつつあ る」と述べた。

関係者によると、10年債の利回りはミッドスワップレートに240ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上乗せした。また、関係者2 人によれば、少なくとも120億ユーロ相当の注文があった。

NTMAが前回10年債を発行したのは2010年。銀行システムが崩壊 の瀬戸際に立たされ、同国が債券市場から締め出される前だった。同 年11月に、政府は救済を要請し3年間のプログラムを受け入れた。

今回の起債ではバークレイズとダンスケ銀行、デイビー、HSBC ホールディングス、ゴールドマン・サックス・グループ、野村ホールデ ィングスが共同主幹事に起用された。

原題:Irish Lay Bailout Exit Foundation With $6.5 Billion Bond Sale(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE