米国株:ダウ平均は9日続伸して高値更新-小売売上高が増加

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種 平均は9日続伸と、1996年以来で最長の連続高となった。2月の小売売 上高が5カ月ぶりの大幅な伸びを示したため、景気に対する楽観的な見 方が強まった。

ベスト・バイやアバクロンビー・アンド・フィッチなど小売株が上 昇。ビデオストリーミングサービス最大手のネットフリックスも大幅高 となった。フェイスブックと提携して新たな機能を発表したことが手掛 かり。IBMは最高値を更新した。過去最大の受注を発表したブラック ベリーも高い。

S&P500種株価指数は0.1%高の1554.52で終了した。ダウ工業 株30種平均は5.22ドル(0.1%未満)上げて14455.28ドルと、最高値を 更新した。米証券取引所全体の出来高は約55億株と、過去3カ月の平均 を13%下回った。

パリセード・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、ダン・ベルー氏は「全ての経済指標で明るさが増してい る」と指摘。「相場が上げ一服あるいは調整になっても、買いを入れる 機会をうかがっている投資家が多いため、調整はさほど深くはならない だろう」と述べた。

S&P500種は2007年10月に付けた過去最高値1565.15まであと11ポ イント未満となっている。ダウ平均の最高値更新は7日連続。

小型株や輸送株も最高値

小型株で構成するラッセル2000指数は0.4%上昇し、943.90と最高 値を更新。ダウ輸送株平均も1.6%上昇して最高値6232.59を付けた。

S&P500種の株価収益率(PER)は15.4倍と、22カ月ぶりの高 水準。過去10年の平均である16.6倍をなお7.2%下回っている。ダウ平 均は14.1倍とほぼ2年ぶりの高水準にあるが、過去10年の平均15.8倍 を11%下回っている。

商務省が発表した2月の小売売上高(速報値)は、季節調整済みで 前月比1.1%増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想すべてを上回った。予想中央値は0.5%増だった。前月は0.2%増 と、速報値の0.1%増から上方修正された。変動の大きい自動車とガソ リンを除く売上高は2月に前月比で0.4%増加した。

雇用市場の回復は心理改善につながっているほか、社会保障年金基 金に充当される給与税の税率2ポイント引き上げの影響を緩和し、コス トコ・ホールセールなど小売業での需要を高めている。燃料価格が上昇 しているにもかかわらず、住宅価格と株価の上昇に伴う家計資産の増加 も個人消費を下支えしている。

「個人消費の減速懸念が緩和」

ビクトリー・キャピタル・マネジメントのエリック・マロナク最高 投資責任者(CIO)は、電話インタビューで「小売り統計は上々だ。 ガソリン価格上昇と増税の組み合わせで個人消費が減速するとの懸念が これで和らいでいる。つまり、状況は非常に良い」と話した。

ベスト・バイは3.3%上昇。アバクロは2.7%、ナイキは2.5%それ ぞれ上げた。

ネットフリックスは5.6%上昇した。IBMは0.7%高の212.06ドル と最高値を更新。上昇率はダウ平均の構成銘柄で首位となった。年初か らは11%上昇。1株当たり利益の増加や不振部門の売却に加え、利益率 の高いソフトウエア事業へ軸足を移していることが背景にある。

ブラックベリーは8.2%高。新基本ソフト(OS)「ブラックベリ ー10」を搭載した新機種に100万台の大型受注が提携先の1社からあっ たことを明らかにした。

原題:Dow Average Caps Longest Rally Since 1996 as Retail Sales Gain(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan、Lorraine Woellert.

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