米国株:S&P500種8日ぶり反落-「買い疲れ」の指摘も

米株式市場では売り優勢。前日に最 高値まであと9ポイント弱に迫っていたS&P500種株価指数は8日ぶ りに下げた。

アップルが下落。調査会社IDCはアップのタブレット端末市場で のシェアが縮小するとの見通しを示した。シティグループなど金融株も 安い。バーゼル銀行監督委員会が銀行の債務水準について精査するとの 観測が背景にある。一方、米会員制卸売り最大手のコストコ・ホールセ ールは上昇。2012年12月-13年2月(第2四半期)決算は39%の増益と なった。

S&P500種株価指数は0.2%安の1552.48で終了した。一方、ダウ 工業株30種平均は2.77ドル(0.1%未満)上げて14450.06ドルと、小幅 な上げながらも8日続伸し、6営業日連続で最高値を更新した。米証券 取引所全体の騰落比率は2対3、出来高は58億株と3カ月平均を8%下 回った。

RBCグローバル・アセット・マネジメントの米株トレーディング 責任者、ライアン・ラーソン氏(シカゴ在勤)は「ダウ平均が数日連続 で最高値を更新したため、市場には当然ながらやや買い疲れが見られ る」と指摘。「上昇局面が終わっても意外ではない。そうは言っても、 金融緩和が続く限り、調整があっても短命に終わるはずだ」と語った。

S&P500種は2009年の底値の2倍以上に戻し、米株式市場の時価 総額は4年間にわたる強気相場で10兆ドル余りを回復した。ダウ平均は 金融危機で失った分を65カ月で全て取り戻した。これはインターネット バブル崩壊後の回復よりも1年余り早い。

資金流入

EPFRグローバルのデータによると、3月第1週に米株式ファン ドには49億ドルが流入。約1カ月ぶりの大幅な資金流入となった。

S&P500種の株価収益率(PER)は15.3倍と、22カ月ぶりの高 水準。ただ、過去10年の平均である16.6倍をなお7.3%下回っている。 ダウ平均は14.1倍とほぼ2年ぶりの高水準にあるが、過去10年の平 均15.8倍を11%下回っている。ブルームバーグがまとめたデータによる と、前日の取引でS&P500種構成銘柄の約85%が50日移動平均を上回 って終えた。

S&P500種の下げに備えたオプションのコストを示すシカゴ・オ プション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は6.1% 上昇の12.27。前日には8.2%低下し、2007年2月以来の低水準を付け た。

「重要なニュースがない」

ウィリアムズ・キャピタル・グループの株式トレーダー、スティー ブン・カール氏は「この日は重要なニュースがほとんどなかった。過去 2日間、経済指標の発表があまりない。海外の情勢と金融市場に目を向 けているだけとも言える」と述べた。

S&P500種のセクター別では金融、ハイテク、工業株の下げが目 立った。S&P住宅建設株指数は1.9%下げ、全11銘柄が下落した。

アップルは2.2%安の428.43ドル。ジェフリーズのアナリスト、ピ ーター・マイセク氏は目標株価を500ドルから420ドルに引き下げた。ス マートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5 S」などの発売が遅れる可能性が理由。

KBW銀行指数は0.7%低下。シティは1.4%下げた。事情に詳しい 関係者3人が明らかにしたところによると、バーゼル銀行監督委員会は 今年の全会合で、銀行の債務水準について国際的な上限を設ける案につ いて討議する。

原題:S&P 500 Falls After Seven-Day Rally Drove Index Toward Record(抜粋)

--取材協力:Adria Cimino.

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