3月12日の米国マーケットサマリー:円が上昇、S&P500種は反落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3032   1.3046
ドル/円             95.98    96.28
ユーロ/円          125.08   125.61


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,450.06      +2.77     +.0%
S&P500種           1,552.48      -3.74     -.2%
ナスダック総合指数    3,242.32     -10.55     -.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%       +0.00
米国債10年物     2.02%       -.04
米国債30年物     3.21%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,591.70    +13.70    +.87%
原油先物         (ドル/バレル)   92.53      +.47     +.51%

◎NY外国為替市場

12日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで5日ぶりに上昇 した。民主党が日本銀行副総裁に岩田規久男学習院大学教授を充てる案 に反対する方針を決めたことに反応した。岩田氏は金融緩和に積極的と 見なされている。

英ポンドは対ドルで2010年6月以来の安値に下落、対オーストラリ ア・ドルでは1985年以来の安値まで売られた。1月の英鉱工業生産が予 想に反して落ち込んだことが嫌気された。この日のユーロは一時、対ド ルで下げを埋めた場面もあった。

クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、シレーン・ハラーリ 氏(ニューヨーク在勤)は、「円に関してはすでに多くの材料が織り込 み済みだ」と述べ、「実際に新しい政策を見るまでは、ドルが円に対し て急激に上昇することはないだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時57分現在、円は対ドルで0.3%上昇して 1ドル=95円96銭。前日までの4日間で円は3.1%下落した。円は対ユ ーロで0.5%上昇して1ユーロ=125円01銭。ユーロは対ドルで0.1%下 げて1ユーロ=1.3028ドル。

◎米国株式市場

米株式市場では売り優勢。前日に最高値まであと9ポイント弱に迫 っていたS&P500種株価指数は8日ぶりに下げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.2%安の1552.48で終了した。一方、ダウ工業株30種平均は2.77ド ル(0.1%未満)上げて14450.06ドルと、小幅な上げながらも続伸し、 6営業日連続で最高値を更新した。

RBCグローバル・アセット・マネジメントの米株トレーディング 責任者、ライアン・ラーソン氏(シカゴ在勤)は「ダウ平均が数日連続 で最高値を更新したため、市場には当然ながらやや買い疲れが見られ る」と指摘。「上昇局面が終わっても意外ではない。そうは言っても、 金融緩和が続く限り、調整があっても短命に終わるはずだ」と語った。

◎米国債市場

米国債相場は7営業日ぶりに上昇。短期債の安全性を求める動きか ら、この日の3年債入札(発行額320億ドル)では需要が好調だった。

3年債入札での最高落札利回りは0.411%と、入札直前の市場予想 の0.413%を下回った。議会では、強制歳出削減への対応をめぐる協議 の行き詰まりが続いている。予想を上回る経済指標を受けて逃避需要が 後退したことから、米国債相場は前日まで6営業日続落となっていた。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券取 引部門シニア・バイス・プレジデント、マイケル・フランゼーズ氏は 「入札は順調だった」とした上で、「景気にとってのマイナス材料はな お存在する。強制歳出削減の問題は依然相場に重くのしかかっている」 と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時58分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下し2.02%。既発3年債の利回りは1bp未満下げ て0.39%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4営業日続伸し、過去6カ月で最長の上 昇局面となった。欧州の成長鈍化の兆しを背景に、中央銀行が緩和措置 を拡大するとの観測が強まった。

英政府統計局が12日発表した1月の同国の鉱工業生産は予想に反し て落ち込んだ。イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会は2 月、景気回復支援に向け追加の金融刺激を行う用意があると表明してい た。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーであるバイトマン・ド イツ連銀総裁は12日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビュー で、ECBは「必要な限り」緩和的な政策姿勢を維持すると述べた。

RJオブライアン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話取材に対し、「欧州で金融 緩和に関する新たな発表があるとの観測が金を支えている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.9%高の1オンス=1591.70ドルで終了。4日続伸は昨年 8月21日以来の最長。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4営業日続伸。ユーロが対ドルで下げ 渋る展開となったことや、石油輸出国機構(OPEC)の産油量増加が 手掛かり。北海ブレント原油との価格差は過去5週間余りで最小の幅に 縮小した。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.30ドル台を維持。ウェスト・テキサ ス・インターミディエート(WTI)に対するブレントのプレミアム (上乗せ幅)は5営業日連続で縮小し、バレル当り17.11ドルとなっ た。OPECの2月の産油量は3カ月ぶりの高水準となった。

タイチ・キャピタル・アドバイザーズの商品ファンドマネジャー、 タリク・ザヒル氏は「本格的な動きがあるのは、ブレントとWTIのス プレッドだ」と指摘。「原油は為替の動向につられている。スプレッド がもう少し縮まっても驚きではない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比48セント(0.52%)高の1バレル=92.54ドルで終了。今年に入って からは0.8%上昇している。

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