米国債:7日ぶりに反発-安全需要から3年債入札は好調

米国債相場は7営業日ぶりに上昇。 短期債の安全性を求める動きから、この日の3年債入札(発行額320億 ドル)では需要が好調だった。

3年債入札での最高落札利回りは0.411%と、入札直前の市場予想 の0.413%を下回った。議会では、強制歳出削減への対応をめぐる協議 の行き詰まりが続いている。予想を上回る経済指標を受けて逃避需要が 後退したことから、米国債相場は前日まで6営業日続落となっていた。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券取 引部門シニア・バイス・プレジデント、マイケル・フランゼーズ氏は 「入札は順調だった」とした上で、「景気にとってのマイナス材料はな お存在する。強制歳出削減の問題は依然相場に重くのしかかっている」 と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下し2.02%。8日には2.08%と、昨年4月5日以来の高 水準を付けた。同年債(表面利率2%、2023年2月償還)価格はこの 日3/8上げて99 27/32。既発3年債の利回りは1bp未満下げて0.4%。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏(ニューヨーク州パーチェス在勤)は「ここ1週 間ほど金利が若干上昇してきたため、一部投資家の買いを集めた面もあ るとみられる」と話した。

3年債入札

3年債入札では、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占 める比率は20.6%。過去10回の平均は28.1%。前回2月12日の入札では 過去最低となる18%だった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者による落札比率は23.4%だった。2月の入札では過去最高とな る26.9%、過去10回の平均は17.8%。

GMPセキュリティーズの債券戦略ディレクター、エイドリアン・ ミラー氏(ニューヨーク在勤)は「金融当局が近いうち動くことはない だろう。つまり現在の水準からかけ離れることはないということだ」と 分析した。

今回の3年債入札での最高落札利回り0.411%は、前回の入札と同 水準だった。最高落札利回りの過去最低は昨年12月の入札で の0.327%。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は今回3.51倍だった。2月の入 札では3.59倍、過去10回の平均は3.61倍。

米国債リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 3年債の年初来リターンはマイナス0.02%。2012年全体ではプラ ス0.6%だった。

財務省は今週、総額660億ドルの国債入札を実施する。この日の3 年債に続いて13日に10年債(発行額210億ドル)、14日には30年債 (同130億ドル)の入札が予定されている。

ライアン米下院予算委員長は12日、2014年会計年度(13年10月-14 年9月)予算案を公表した。同委員長は下院予算案について、連邦歳出 の幅広い分野で4兆6000億ドル(約441兆円)削減することにより、財 政赤字を向こう10年内に解消すると説明している。

GMPのミラー氏は「ライアン委員長の予算案が示されたが政治的 な行き詰まりは続いており、きょうの債券相場でも支援材料になってい る」と指摘。「財政問題で明確な見通しは得られないとの見方がある限 り企業活動は活発にならず、米経済の成長も精彩を欠くことになる。よ って国債の買いは支えられる」と述べた。

原題:Treasuries Gain as Six-Day Price Decline Boosts Auction Demand(抜粋)

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