独連銀、12年の引当金を倍増-ECB政策からのリスク増大で

ドイツ連邦銀行(中央銀行)は2012 年にリスクに備えた引当金を積み増した。欧州中央銀行(ECB)の政 策が原因で損失が生じる可能性が高まったとの認識が理由。

独連銀の12日の発表によると、同中銀は一般リスク引当金を67億ユ ーロ(約8350億円)積み増し144億ユーロとした。同中銀はこの日、年 次報告書を公表。金利収入の増加により12年の利益は6億6400万ユーロ と、前年の6億4300万ユーロから増えた。引当金倍増は、ECBによる 金融セクターへの支援拡大が原因だという。

連銀のバイトマン総裁は発表文で「過去1年には全体として、リフ ァイナンスオペによる融資と国債購入から派生するカウンターパーティ ー信用リスクが増した」と説明。同総裁は年次報告書の序文では、 ECBの一部措置が「金融政策と財政政策の責任範囲の境界をあやふや にし過ぎる」として、一部のECB政策に批判的な見解をあらためて表 明した。

さらに、ユーロ圏は債務危機によって失われた「信頼の一部」を回 復したのみだとの認識を示した。ドイツ経済は年内に勢いを増す見通し だと付け加えた。インフレは現時点でそれほど大きな懸念ではないと し、物価上昇への「恐怖をあおる」ことは不必要だとも指摘。「短期的 にはユーロ圏はむしろインフレ率低下のリスクに直面している」との考 えを示した。

連銀報告書はドイツ経済について、「構造的に強いが、ユーロ圏の 困難を免れることはできない」とし、「ユーロ圏の一部での高い不透明 感と深刻なリセッション(景気後退)」を挙げた。

原題:Bundesbank Almost Doubles Risk Provisions on ECB Crisis Measures(抜粋)

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