NY外為:円が対ドルで上昇、民主党は日銀副総裁候補に反対

12日のニューヨーク外国為替市場で は円が対ドルで5日ぶりに上昇した。民主党が日本銀行副総裁に岩田規 久男学習院大学教授を充てる案に反対する方針を決めたことに反応し た。岩田氏は金融緩和に積極的と見なされている。

英ポンドは対ドルで2010年6月以来の安値に下落、対オーストラリ ア・ドルでは1985年以来の安値をつけた。1月の英鉱工業生産が予想に 反して落ち込んだことが嫌気された。この日のユーロは一時、対ドルで 下げを埋めた場面もあった。

クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、シレーン・ハラーリ 氏(ニューヨーク在勤)は、「円に関してはすでに多くの材料が織り込 み済みだ」と述べ、「実際に新しい政策を見るまでは、ドルが円に対し て急激に上昇することはないだろう」と続けた。

円は対ドルで0.2%上昇して1ドル=96円08銭。前日までの4日間 で3.1%下落していた。円は対ユーロで0.4%上昇して1ユーロ=125 円23銭。ユーロは対ドルで0.1%下げて1ユーロ=1.3034ドル。

クレディ・アグリコルは年末までに円が対ドルで97円まで下げると 予想している。

ポンド下落

ポンドは対ドルで5日続落。英政府統計局(ONS)が発表した1 月の鉱工業生産指数は前月比1.2%低下。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト29人の予想中央値は0.1%上昇だった。ポンドは対ドル で0.1%安、対豪ドルでは0.5%下げた。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース氏は、ツイッターで欧州中央銀行(ECB)は「金融 政策を早急に緩和するべきだ」と述べ、「周辺国を支援するためにユー ロは下落する必要がある」と投稿した。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイトマン総裁は12日の声明で「短 期的にはユーロ圏はむしろインフレ率低下のリスクに直面している」と の考えを示した。

岩田副総裁候補への反対

日本銀行の副総裁候補に政府が提示した岩田氏は12日午前、参院議 院運営委員会で所信聴取に臨み、「長期国債を買っていけば、2年以内 にはインフレ率は2%に達する。あえてリスク資産に踏み込まなくても できるかなと思う」と述べた。

岩田氏についてはみんなの党、新党改革が賛成する方針のほか、日 本維新の会も賛成する見通しのため、民主党が反対を決めても国会で同 意される公算となっている。

民主党は安倍晋三政権が国会に提示した日本銀行総裁に黒田東彦ア ジア開発銀行(ADB)総裁、副総裁に中曽宏日銀理事を充てる人事案 に賛成する方針だと、桜井充政調会長が記者会見で正式発表した。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は年初から8.1%下落。ドルとユーロはそれぞれ2.9% と1.5%上昇した。

原題:Yen Gains as Lawmaker Says Party to Oppose Iwata; Forint Weakens(抜粋)

--取材協力:Joseph Ciolli.

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