英国めぐる認識、昨年から様変わり-国債保証コストが急上昇

英経済が5年間で3度目のリセッシ ョン(景気後退)に入り、政府が借り入れを増やさざるを得なくなる -。そのようなシナリオへの懸念を背景に、世界のソブリン債市場で英 国の信用力が最も大きく低下した。

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、英国債の デフォルト(債務不履行)に備える保証のコストを示すCDSスプレッ ドが、昨年11月1日の水準から76%上昇している。同日は4年余りで最 低の26ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)だった。スプレッド 上昇率はブルームバーグがモニターする67カ国の国債で最大。英国債の 保証コストは現在ドイツ国債のCDSスプレッドを10bp上回る。昨年 6月はユーロ圏諸国の国債の指標である独国債を34.5bp下回ってい た。スプレッド上昇は債券の質に対する投資家心理の悪化を示唆する。

ユーロ圏分裂の可能性が高まり、弱いユーロ圏諸国を支援するドイ ツの負担が急増するとの懸念が広がった昨年、英国債は欧州の高債務国 債の中で最も安全と見なされていた。しかし、欧州中央銀行(ECB) が支援要請国の国債購入計画など前例のないユーロ防衛策を打ち出した ことを受け、このような見方は反転。ムーディーズ・インベスターズ・ サービスは英国の格付けを最上級から引き下げた。

アライアンス・バーンスタインの欧州債券担当ディレクター、アリ フ・フセイン氏(ロンドン在勤)は5日の電話インタビューで、「世界 が欧州全体に対して若干安心感を強める中で英国は逆方向に進み、その セーフヘイブン(安全な避難先)としての地位が揺らいだ。格下げはそ の他全ての要因を反映するもので、その最たるものは成長低迷だ」と述 べた。

原題:Britain Loses to Germany as CDS Rise Most in World: U.K. Credit(抜粋)

--取材協力:Fergal O’Brien、John Glover.

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