サイバー攻撃の手口巧妙化、企業に再侵入も-マンディアント

ハッカーやサイバー犯罪者、国家の 支援を受けたスパイによるサイバー攻撃の手口は急速に巧妙化してお り、企業が攻撃を検知して撃退した後でも再度同じネットワークに侵入 することが可能になっていると米コンピューターセキュリティー会社が 指摘した。

米バージニア州アレクサンドリアに本拠を置くマンディアント社 は12日のリポートで、昨年の企業への高度サイバー攻撃で標的となった 業種は航空・防衛産業で、全体の17%とトップだったと分析。2位は石 油・ガスで14%、3位は金融で11%だった。

同リポートによると、ハッキング被害に遭っていることを自力で発 見できず、セキュリティーコンサルタントやビジネスパートナーなど外 部からの指摘で気が付いた企業の割合は63%に上った。

同リポートは「高度の技術を持つハッカーらにより企業は引き続き 日常的に危険にさらされている。セキュリティーに持続的かつ多額の投 資を行っている企業も例外ではない」とした上で、「不可避な事態が起 きた場合にどう対処するかで、メディアの一面を飾るかどうかが決ま る」と指摘した。

重要なコンピューターネットワークを運用する米企業や当局者は国 内の銀行や送電網、電気通信システムが恒常的にサイバー攻撃にさらさ れていると表明している。オバマ大統領は2月、重要インフラの保全で 政府機関と企業のより緊密な協調を図る大統領命令を出した。

マンディアントは同リポートで、サイバー攻撃の背後に存在するグ ループや狙われている企業の具体名を明らかにしなかった。同社は先月 のリポートで、2006年以降少なくとも141社を狙ったハッカー攻撃の出 所は恐らく中国軍と思われると指摘していた。

米セキュリティー調査会社ポネモン・インスティチュート(ミシガ ン州トラバースシティ)のローレンス・ポネモン会長は、従業員数1000 人超の企業がサイバー攻撃への対応に要する費用は恐らく平均1000万ド ル(約9億6600万円)を上回るとの試算を示した。

原題:Cyber Attackers Shift Tactics Faster Than Companies Can Respond(抜粋)

--取材協力:Eric Engleman.

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