三井住友FG:インドネシア銀の株取得でTPGと協議-関係者

三井住友フィナンシャルグループが インドネシアの商業銀行バンク・タブンガン・ペンシウナン・ナショナ ル(BTPN)の株式取得に向け協議に入っていることが分かった。同 行株については三菱UFJフィナンシャル・グループも取得に関心を示 しており、邦銀同士の争奪戦に発展する可能性も出てきた。

関係者によると、三井住友銀行が取得を検討しているのは、米投資 会社TPGキャピタルが保有するBTPN株式58%(約1600億円)で、 担当者間で協議しているが、これは法的拘束力を持つ正式なものではな い。三菱UFJもTPGと接触し、情報収集に入っていることが明らか になっている。

みずほフィナンシャルグループを含む邦銀は国内の資金需要が低迷 する中、収益拡大の機会を海外に求めている。三井住友FGは香港大手 東亜銀行への出資を9.5%に拡大したほか、オランダの銀行によるイン ドネシア部門の売却入札にも参加。三菱UFJはベトナム産業貿易商業 銀行への20%出資を決めるなど、特にアジアへの投資が活発だ。

TPGは2007年にBTPN株を取得した。ブルームバーグ・データ によると、BTPNの時価総額は11日現在で約29億ドル(約2800億円) と過去5年で10倍に拡大した。同行の従業員数は約1万9000人で1000カ 所以上の拠点網を構える。BTPN株取得には、他のアジアの金融機関 も関心を示している。TPGは市場売却も視野に入れている。

三井住友FGはアジアで現地に根差した商業銀行業務の展開を展望 しており、インドネシアの他にインド、ベトナム、中国など、経済成長 が続く国や人口の多い国に注目。宮田孝一社長は、昨年12月のインタビ ューで海外事業拡大のための買収戦略に意欲を示し、興味ある地域とし て「東南アジア」を挙げている。

インドネシアの中央銀行が昨年7月に発表した規制では、現地銀行 への出資が40%を超える場合には十分な資本を積むことや一定期間の関 与を義務付けられた上で当局の認可が必要になる。

--取材協力:Joyce Koh. Editors: 平野和, 駅義則

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