日経平均9日ぶり反落、金融や倉庫株売り-過熱感、中国株安

東京株式相場は午後に崩れ、日経平 均株価は9営業日ぶりに反落。連騰による急ピッチの上昇に対する警戒 感に加え、中国株が下げ足を速めたことを契機に徐々に損益確定の売り 圧力に押された。直近の上昇局面で上げが目立っていた証券や銀行など 金融株、倉庫・運輸や不動産株が安い。

TOPIXの終値は前日比4.08ポイント(0.4%)安の1035.90、日 経平均株価は同34円24銭(0.3%)安の1万2314円81銭。両指数ともき ょうの安値引けだった。

しんきんアセットマネジメント投信の藤本洋主任ファンドマネジャ ーは、「日本株は連騰疲れから一休みした」と言い、中国株の動きが 「一部の投資家に売るきっかけを与えた」と見ていた。

きょうの日本株は、ダウ工業株30種平均が5日連続で過去最高値を 更新した前日の米国株高の流れを受け、輸出や鉄鋼、金融株などを中心 に買い先行で取引を開始。日経平均は開始後間もなく、一時112円高の 1万2461円と日中ベースの昨年来高値を連日で更新した。

ただ、テクニカル指標から見た過熱感が相場全体の重しとなったほ か、一時1%高まで上げていた中国上海総合指数が2%近い下げに転じ たことなどが嫌気され、午後に入り日本株もマイナスに沈んだ。 SMBCフレンド証券投資情報部の中西文行部長は、「過熱感が意識さ れてもおかしくない」と言う。

日経平均のチャートを見ると、投資家の短期売買コストを示す25日 移動平均線との上方乖離(かいり)率は前日時点で7.3%と、目先過熱 を示す5%を上回っていた。また、東証1部の上昇・下落銘柄数の百分 比を示す騰落レシオ(25日移動平均)は119%と、買われ過ぎを示 す120%に接近していた。

好パフォーマンス業種に売り

東証1部33業種では証券、商品先物取引、倉庫・運輸、石油・石炭 製品、パルプ・紙、銀行、電気・ガス、不動産、海運、輸送用機器、食 料品など27業種が下落。前日までの日経平均8連騰中の東証1部33業種 の上昇率を見ると、不動産、倉庫・運輸が19%、証券が15%、輸送用機 器が10%など上位に並んでおり、きょうはこうした好パフォーマンスセ クターが売り対象になった。

一方、鉄鋼、鉱業、卸売など6業種が上昇。上昇率1位の鉄鋼で は、新日鉄住金が上げを主導。合併に伴う過剰設備解消のため、主力製 鉄所で高炉1基を休止する方向で最終調整に入った、ときょう付の日本 経済新聞朝刊が報じる材料があった。

個別では、午前は調整色を強めていた日本海洋掘削、三井海洋開発 など海洋掘削関連株が一転して急騰。メタンハイドレートの海上での生 産実験を行っていた独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構 (JOGMEC)はきょう午前9時30分ごろ、メタンハイドレートから のガス生産を確認したと発表した。

東証1部の売買高は概算で42億3651万株、売買代金は2兆8189億円 で、売買高は3営業日連続で40億株超え。値上がり銘柄数は440、値下 がり1181。国内新興市場では、ジャスダック指数が0.01%安の73.38と 小反落、東証マザーズ指数が1.1%安の578.59と3日続落した。

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