ミズノ:少子化でも国内野球事業1-2%成長目指す-WBCも期待

ワールド・ベースボール・クラシッ ク(WBC)日本代表にユニフォームなどを供給するミズノは、野球・ ソフトボール関連製品の国内売上高について、当面は最低でも年1- 2%の成長を目指す。野球ファンなどプレーヤー以外にターゲットを広 げたファッション性が高い商品の強化で、少子化などに伴う競技人口の 減少を補う。

両競技関連の国内営業を統括するダイアモンドスポーツ事業部の中 上公二部長は大阪市内の本社での8日のインタビューで、かつては年率 4-5%の成長を目指していた野球事業も現在の市場環境では「そこま では要求できない」と指摘する一方、市場の変化に対応した取り組みを 通じて1-2%の成長を続け、できればそれ以上の成長も狙っていきた いと話した。

具体的には既存製品でのシェアアップのほか、阪神タイガースや北 海道日本ハムファイターズなどと契約を結んで生産、販売している応援 用のレプリカユニフォームなどファン向けグッズのラインアップ強化や 他球団への拡販など「野球をやらない人のところにもっと広げていく」 戦略で、売り上げ確保を図りたいとした。

ミズノは今年1月1日付で組織を改変し、ダイアモンド事業部から 武道やテニス関連事業などを分離。中上氏によるとそれに伴い、中期計 画を見直しており、野球事業の目標を盛り込んだ新中計を近く策定する 見通しという。ミズノ広報担当の福永拓也氏によると、前期(12年3月 期)の同事業の国内売上高は約300億円で、売上高全体の約2割。

WBC効果

中上氏によると、日本中学校体育連盟と全国高等学校体育連盟が発 表する中高生の野球人口は2009年まで微増を続けていたが、10年から下 落に転じた。少子化やサッカー人気の影響と分析している。

オリンピックの正式種目から外れたことも逆風となる中、明るい話 題となっているのが野球の世界一決定戦のWBCだ。第3回大会となる 今年、日本代表は2次ラウンドで台湾とオランダを破り、準決勝進出を 決めている。

中上氏は「国際試合が増えてくるとサッカーW杯のように五輪がな くても注目を集め、野球が根づいてくる」とコメント。前回大会の09年 は関連グッズのほか、グローブなどの製品が年間を通じて上ぶれた例を 示し、「優勝すると目に見える効果がある」と日本代表の今後の活躍に 期待を示した。

--取材協力:. Editors: 浅井秀樹, 淡路毅

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