3月11日の米国マーケットサマリー:S&P500種、最高値接近

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3038   1.3005
ドル/円             96.29    96.00
ユーロ/円          125.55   124.86


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,447.29     +50.22     +.3%
S&P500種           1,556.22      +5.04     +.3%
ナスダック総合指数    3,252.87      +8.51     +.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.00
米国債10年物     2.06%       +.01
米国債30年物     3.26%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,578.00    +1.10     +.07%
原油先物         (ドル/バレル)   91.84      -.11     -.12%

◎NY外国為替市場

11日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で2009年8月以来 の高値に迫った。米経済に勢いが加速している兆候がみられ、ドル建て 資産需要が高まった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は約7カ月ぶり高水準で推移。今週発表される2月の米小売売上 高は前月比で増加が見込まれており、消費者物価指数(CPI)も上昇 が予想されている。英ポンドは対ドルで2010年6月以来の安値に下げ た。

HSBCホールディングスの為替戦略責任者、ロバート・リンチ氏 (ニューヨーク在勤)は、「ドルはまだ全般的に堅調だ」と述べ、「日 本や米国のように、一部の株式市場では全体的にリスクを取る方向に傾 いている。この動きは円相場にネガティブな連動をもたらす傾向があ る」と続けた。

ニューヨーク時間3時42分現在、ドルは対円で0.3%上昇して1ド ル=96円29銭。8日は96円55銭と、2009年8月11日以来の高値だった。 ドルは対ユーロでは0.2%下げて1ユーロ=1.3035ドル。円は対ユーロ で0.6%下落して1ユーロ=125円56銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は過去最高値に近づき、 ボラティリティ指数はほぼ6年ぶりの水準に低下した。アップルや銀行 株を中心に買いが入った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.3%高の1556.22で終了。ダウ工業株30種平均は50.22ドル (0.4%)上げて14447.29ドルと、5営業日連続で最高値を更新した。 シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は2007年以来の低水準。アップルは上げに転じる展開となっ た。

アービング・マギー・インベストメント・マネジメントで運用に携 わるジョーダン・アー ビング氏は、「上昇継続が最も自然な流れとな っている。最近の米経済指標はまずまずの内容だ。上昇に乗り遅れてい るのなら、少しでもいいから今から遅れを取り戻したい気持ちだろう」 と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。30年債利回りは2007年以来で最長の6営業日連 続上昇となっている。米財務省は今週、発行総額660億ドルの国債入札 を実施する。

10年債利回りは11カ月ぶりの高水準付近に上昇。13日に発表される 2月の米小売売上高では、景気が勢いを増しつつある兆候が新たに示さ れると予想されている。先週発表の雇用統計で失業率が4年ぶり低水準 に下げ、金融当局の景気浮揚への取り組みが効果を表しつつあるとの見 方が広がったことも、国債敬遠の動きにつながった。15日発表される2 月の消費者物価指数では4カ月ぶりの上昇が見込まれている。

グッゲンハイム・パートナーズの米政府債トレーディング担当ディ レクター、ジェーソン・ローガン氏は「入札を控えてきょうは非常にゆ っくりとした動きだ」とした上で、「市場では十分な関心があるよう だ。10年債で2.05-2.06%という利回りは十分な買い意欲を呼ぶ水準 だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時27分現在、30年債利回りは3.26%。一時、前週末比3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.27%を付けた。前回30年債 利回りが6営業日連続で上げたのは2007年5月。同年債(表面利 率3.125%、2043年2月償還)価格はこの日、7/32下げて97 1/2。

10年債利回りは2bp上昇の2.06%。8日には一時2.08%と、4月 5日以来の高水準を付けた。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は今年に入って最長の3営業日続伸。欧州 の危機が悪化するとの懸念を背景に、逃避としての金買いが活発になっ た。

格付け会社フィッチ・レーティングスは8日、イタリアの信用格付 けを1段階引き下げた。UBSは8日のリポートで、中国からの現物需 要は今後数週間、好ましい状況が続くとの見方を示した。

商品ブローカー、インフィニティ・トレーディング(オレゴン州メ ドフォード)のフェイン・シェーファー社長は電話インタビューで、 「フィッチによるイタリア格下げが一定の支えになっている」と指摘。 「加えて、アジアでは需要が増えている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前週末比0.1%高の1オンス=1578ドルで終了。ダウ工業株30種 平均の最高値更新を背景に、金は一時0.2%下落する場面もあった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。米国の主要株価指数が7営業日 連続で上昇するなか、米国の燃料需要が拡大するとの楽観が強まった。

銀行株を中心に株価が上昇したことを背景に、原油先物は取引終盤 に上げに転じた。ダウ工業株30種平均は5営業日連続で史上最高値を更 新、S&P500種株価指数は過去最高値に迫った。中国の工業生産の伸 びが市場予想に届かなかったことや、サウジアラビアの原油生産が20カ 月ぶり低水準から2月に増加したことを手掛かりに、原油は一時1.2% 下落する場面もあった。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブ(ニューヨーク)のエ ネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は「きょうは株価以外に原油 価格を支えている材料は何も見当たらない」と指摘。「S&P500種と 原油相場は相関性が高い。原油は一時、下値を試したが抜けられなかっ たため、戻ってきている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前週末 比11セント(0.12%)高の1バレル=92.06ドルで終了。終値では先 月27日以来の高値となった。

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