欧州債:イタリア債が続落、フィッチ格下げで-英独債は堅調

11日の欧州債市場でイタリア国債は 続落。フィッチ・レーティングスがイタリアの信用格付けを1段階引き 下げたことに反応した。フィッチは明確な勝者が出なかった総選挙を受 け、同国のリセッション(景気後退)への対応能力が損なわれると指摘 した。

イタリア国債では2年債利回りが大きく上げた。フィッチは8日の 取引終了後に格下げを発表し、欧州でリセッションが「最も深刻な国の 一つがイタリアだ」と説明。安全資産を求める動きから、ドイツ10年債 は6営業日ぶりに上昇した。スペイン10年債利回りは一時、2010年11月 以来の水準まで低下。デギンドス経済・競争力相が年内にプラス成長が 始まるとの見通しを示した。

ウニクレディト・グローバル・リサーチ(ミラノ)のシニア債券ス トラテジスト、ルカ・カツラーニ氏は、イタリア債の「動向はフィッチ の動きと関連しているようだ」と述べ、「イタリアの利回り曲線に関し ては、極めて長期にわたる不透明感と変動に備える必要がある。市場が 明確な方向性を見定めるとは予測し難い」と続けた。

ロンドン時間午後4時45分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.63%。同国債 (表面利率5.5%、2022年11月償還)価格は0.26下げ107.095。2年債利 回りは5bp上昇し1.80%。一時は先月26日以降で最大の12bp上昇し た。

スペイン10年債利回りは前週末比ほぼ変わらずの4.76%。10年11 月22日以来の低水準となる4.72%まで下げる場面もあった。

ドイツ10年債利回りは1bp低下の1.51%。8日には1.54%と、先 月25日以来の高水準を付けた。

英国債

英国債相場も上昇し、10年債利回りはここ5カ月で初めて米10年債 利回りを下回る水準となった。フィッチによるイタリアの格下げで英国 債に安全を求める動きが強まった。

イングランド銀行(中央銀行)が資産買い取りプログラムで購入し た債券のうち、満期を迎える分についての再投資をこの日に始めたこと も支援材料となった。

ロンドン時間午後4時37分現在、英10年債利回りは前週末比5bp 低下の2.01%。8日には2.07%と、先月25日以来の高水準に達した。同 国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格はこの日、0.42上 げ97.75。

原題:Italy’s Bonds Drop After Fitch Downgrade; German Bunds Advance(抜粋) U.K. Yields Drop Below U.S. After Italy Downgrade; Pound Weakens (抜粋)

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