日経平均09年来の8連騰、金融買い-米雇用、金融緩和期待

東京株式相場は、日経平均株価が8 連騰。米国の雇用情勢の改善を受け世界的な景気の好転期待、投資家の リスク資産選好の動きが広がった。国内の積極的な金融緩和策への期待 感も根強く、銀行や証券など金融株、不動産株が上昇。電機など輸出関 連株、商社など資源関連株も高い。

TOPIXの終値は前週末比19.48ポイント(1.9%)高 の1039.98、日経平均株価は同65円43銭(0.5%)高の1万2349円5銭。 日経平均の8連騰は2009年7月14日から24日にかけ9連騰して以来、約 3年8カ月ぶりの続伸記録。

東京海上アセットマネジメント投信の久保健一シニアストラテジス トは、キヤノンや日本電産など出遅れ銘柄が買われ、「いい循環物色が 続いている」と指摘。売買代金も膨らんでおり、「海外を中心に投資家 の日本株買い意欲は強い」との認識を示した。

米労働省が8日に発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇 用者数は前月比23万6000人増と、ブルームバーグがまとめたエコノミス トの予想中央値(16万5000人増)を上回った。失業率は7.7%と、08 年12月以来の水準まで低下。野村証券のエコノミスト、雨宮愛知氏は ADPレポートや新規失業保険申請者数などが改善し、20万人程度は伸 びるのではとの見方が強まっていたが、「結果は大方の予想を大きく超 えるものだった」としている。

米雇用情勢の改善を受け8日の海外為替市場でドルが買われ、日本 時間11日の東京市場でも、ドル・円相場は1ドル=96円10銭台と前週末 の東京株式市場の終了時95円台前半から円安水準で推移した。マネック ス証券の金山敏之シニア・マーケット・アナリストは、為替市場でドル 高の様相が強まり、1ドル=100円台も意識され、「円安・日本株高の トレンドはしばらく続く」とみる。

黒田氏が参院で所信聴取

一方、次期日本銀行総裁に就任予定の黒田東彦アジア開発銀行総裁 はきょう午前、参院議院運営委員会で所信聴取に臨み、日銀が掲げる物 価上昇率2%の目標を「1日も早く実現することが何よりも重要な使 命」と発言。スワップ取引などデリバティブの活用を検討する意向を示 した。次期日銀執行部への政策期待も、金融株中心にきょうの相場にプ ラスに働いた。

東証1部業種別33指数では銀行、証券・商品先物取引、保険、陸 運、倉庫・運輸関連、その他製品、卸売、海運、電機、輸送用機器な ど31業種が上昇。東証1部の上昇率上位にはリゾートソリューションや 常磐興産、東京都競馬、東京テアトル、よみうりランド、東京ドームな ど中低位の余暇・含み資産関連銘柄が並んだ。

一方、食料品とゴム製品の2業種のみ安い。個別では、ファースト リテイリング、JT、ディー・エヌ・エー、シャープが下げた。

東証1部の売買高は概算で45億8750万株、売買代金は2兆8465億円 で、売買高は2営業日連続で40億株超え。値上がり銘柄数は1292、値下 がり336。国内新興市場では、ジャスダック指数が1.1%高の73.39と反 発した半面、東証マザーズ指数は4.8%安の584.98と続落。東証2部指 数は08年6月以来、終値で3000ポイントを上回った。

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