東邦亜鉛:鉛地金のプレミアム大幅引き上げ、5割増

鉛製錬国内最大手の東邦亜鉛がバッ テリー・メーカーなど国内需要家と進めていた2013年度の鉛地金のプレ ミアム(割増金)の年間契約交渉が決着した。前年度と比べて1トン当 たりの金額を約5割増と大幅に引き上げる。海外でのプレミアム高騰を 反映した。

東邦亜鉛の丸崎公康執行役員が8日、ブルームバーグ・ニュースと のインタビューで述べた。5割の引き上げ幅は「過去記憶にない」と言 うほどの大幅となった。鉛は主に自動車のバッテリーに使われる。地金 を販売する際、ロンドン金属取引所(LME)の鉛価格にプレミアムを 上乗せする。具体的なプレミアム額についてはコメントを避けた。

背景は北米地域でのプレミアムの高騰。昨年、米国で環境規制の問 題から鉛製練所3カ所が閉鎖・停止を決めた。需給ひっ迫感が台頭し、 北米地域のプレミアムは昨年10月以降約2倍に高騰している。鉛地金は リサイクル原料を使用する比率が高い。韓国による買い付けで廃バッテ リーの価格が上昇していることもプレミアムの大幅引き上げにつながっ たという。

一方、丸崎執行役員は電気料金値上げによる製錬所の長期一時停止 を13年度は実施しない方向で検討していることを明らかにした。昨年は 東京電力による値上げを受け、亜鉛地金を生産する安中製錬所(群馬 県)を7月から2カ月間停止した。今年は「大掛かりな停止は今のとこ ろ考えていない」という。

前年は地金の在庫を約3カ月分抱えていたことも長期停止を決めた 背景というが、足元の在庫は2カ月分に減少している。長期停止はしな いものの、電気料金値上げによるコスト対策として、夏季に1週間ずつ などの短い期間での操業停止は検討しているとした。

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