イタリア格下げ、政局混迷で景気悪化に対応不能も-フィッチ

格付け会社フィッチ・レーティング スは8日、イタリアの信用格付けを1段階引き下げた。2月の議会選挙 後の政局の混迷によって、同国がリセッション(景気後退)と欧州債務 危機に対応する能力が脅かされていると指摘した。

フィッチの発表文によると、同社はイタリア国債の格付けを従来の 「A-」から「BBB+」に引き下げた。ブルームバーグのデータによ れば、これは投資不適格のジャンク級(投機的格付け)を3段階上回る 水準で、スペインよりも1段階高い。アウトルック(格付け見通し)は 「ネガティブ」(弱含み)とした。

フィッチは「政局の先行き不透明感が増し、一段の構造改革の推進 が期待できない現状は、深刻なリセッションに見舞われる実体経済に新 たなショックを与える。欧州諸国の中でイタリアは進行中のリセッショ ンが最も深刻な国の一つだ」との見解を示した。

イタリアの格付けは、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・ サービスが「Baa2」スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が 「BBB+」。コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュ ナウツ氏は「市場の見方では、ムーディーズが格下げに動くリスクが高 まる。『Baa2』は投資適格級にあと1段階残すだけであり、ムーデ ィーズの動きが注目される」と話している。

原題:Italy’s Rating Cut by Fitch as Election Result May Deepen Slump(抜粋)

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