欧州債:スペイン債は上昇、鉱工業統計に反応-英独債は軟調

8日の欧州債市場ではスペイン国債 が上昇し、10年債利回りは約2年ぶり低水準となった。同国の鉱工業生 産が予想ほど落ち込まず、欧州経済が安定化しつつある兆候が増えた。

スペイン5年債利回りは2010年11月以来の低水準に達した。欧州中 央銀行(ECB)のドラギ総裁は7日、ユーロ圏経済は年内に安定する との認識を示した。ドイツ国債は5日続落。この日発表された米雇用統 計で、非農業部門雇用者数がエコノミスト予想を上回る伸びとなり、安 全資産需要が後退した。ポルトガル10年債は週間ベースで2カ月ぶりの 大幅高。同国の格付け見通し(アウトルック)引き上げをスタンダー ド・アンド・プアーズが7日発表した。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の金利ストラテジス ト、ノーバート・アウル氏は「総じて低金利の環境が続けば、投資家は 高利回り資産を求めるだろう」と発言した。

ロンドン時間午後4時34分現在、スペイン10年債利回りは前日比13 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.76%。これは2010 年11月23日以来の低水準。同国債(表面利率5.4%、2023年1月償還) 価格は1.06上げ104.955。5年債利回りは13bp低下し3.44%。10年11 月4日以降の最低となる3.42%まで下げる場面もあった。

スペイン統計局が発表した1月の鉱工業生産は前年同月比5%減 少。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は6%減だっ た。昨年12月は7.1%減に改定された。

ドイツ10年債利回りは3bp上げ1.52%。一時は1.54%と、先月25 日以来の高水準を付けた。今週は11bp上昇。ポルトガル10年債利回り は前日比ほぼ変わらずの5.93%。前週末比では45bp下げ、1月4日終 了週以降で最大の低下となった。

英国債相場も下落。比較的安全とされる同国債を求める動きが後退 した。10年債利回りは前日比5bp上昇の2.06%。同国債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)価格は0.43下げて97.32。

原題:Spanish Bonds Advance as Production Adds to Optimism; Bunds Drop (抜粋) Pound Slides to Lowest Since 2010 Versus Dollar on U.S. Payrolls (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE