伊藤忠が住商を上回る、80年来の株価逆転-投資姿勢に差

伊藤忠商事の株価終値が8日、住友 商事を1980年以来で初めて上回った。連結純利益や時価総額では既に住 商を上回っているが、株価水準でも三菱商事、三井物産に次ぐ総合商社 3位に浮上した。

伊藤忠の株価終値は前日比3.9%高の1186円、一方、住商は同0.3% 高の1168円。ブルームバーグ・データによると、伊藤忠の株価が住商を 上回るのは80年10月20日以来。年初来の株価上昇率は伊藤忠が31%と TOPIXの19%を上回っているのに対して、住商は6.2%にとどま る。

SMBCフレンド調査センターの宮崎充上席主任研究員は、「伊藤 忠は米ドール買収などめりはりの利いた攻めの投資を実行しているのに 対し、住商は慎重な投資スタンスをとっていることから今後大きく収益 を伸ばせるのかという点で違いがある」との見方を示す。世界的なイン フレ期待もあり、資源事業の比率が低い点も住商株にはデメリットとい う。

伊藤忠は2013年3月期の連結純利益予想を前期比6.8%減の2800億 円と期初予想を据え置いている。住商は2月、最高益を見込んでい た2600億円から一転して同8.2%減の2300億円へと下方修正した。

時価総額で見ると、伊藤忠は1兆8797億円、住商は1兆4607億円。 昨年11月21日以降は伊藤忠の時価総額が住商を上回っている。

一方、ブルームバーグ・データによると、8日時点で投資判断を 「買い」としているアナリストの数は、伊藤忠が11人と住商の9人を上 回るが、目標株価の平均値では伊藤忠の1211円に対して住商は1353円と なっている。

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