政府:円高対応緊急ファシリティを拡充し恒久制度に-4月以降も延長

財務省は8日、政府は今年3月末に 期限を迎える「円高対応緊急ファシリティ」を拡充し恒久制度として4 月以降も延長すると発表した。国際協力銀行(JBIC)主体に日本企 業の海外展開を支援する「海外展開支援融資ファシリティ」に改編す る。財源は財政投融資やJBICの自己資金を原則とするが、必要に応 じて外国為替資金特別会計から貸付を行う。

旧ファシリティは円高対策として、外為特会のドル資金を活用し、 海外企業とのM&A(合併・買収)や資源開発事業に対して10兆円規模 の低利融資を行う制度。JBICが外為特会のドル資金を原資に民間金 融機関を経た「ツーステップローン」や直接融資で支援する内容で、今 年2月末時点での実績は49件、計3.1兆円に上る。

新ファシリティは既存事業に加えて投資金融、輸入金融で、日本企 業の海外展開関連のすべての事業を対象とする。期限は設定せず、融資 規模に上限は設けない。政府の緊急経済対策の一環として今年1月に発 足した「海外展開支援出資ファシリティ」と併せて、「車の両輪」とし て日本企業の海外展開を支援する。

政府は歴史的な円高を受け、同ファシリティを2011年8月に設立。 昨年8月末までの時限措置としていたが、活用実績が増加したことから 今年3月末まで延長した経緯がある。足元で円安が進む中、日本経済再 生に向けた民間投資を喚起する成長戦略の一環として継続する。

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