中国:2月輸出は予想外の大幅増、習体制に追い風-内需に懸念

中国の2月の輸出は市場予想を上回 る伸びとなった。海外需要の改善が中国の景気回復維持に寄与している ことが示唆された。

税関総署がウェブサイトで8日発表した資料によれば、2月の輸出 は前年同月比21.8%増。2月は春節(旧正月)の連休の影響で、昨年よ りも4営業日少なかった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予 想中央値では8.1%増が見込まれていた。

2月の輸入は前年同月比15.2%減と、予想中央値の8.5%減よりも 減少幅が大きくなった。1月は28.8%増だった。2月の貿易収支は152 億5000万ドル(約1兆4500億円)の黒字。予想中央値は69億ドルの赤 字、1月は291億5000万ドルの黒字だった。

1、2両月を合わせたベースでも輸入の伸びは輸出の伸びを下回っ ており、内需回復が停滞しつつあるとの懸念が強まった。17日までの全 国人民代表大会(全人代、国会に相当)で発足する習近平次期国家主席 ら新指導部は、シャドーバンキング(影の金融)をめぐるリスクや不動 産投機を抑制しながら景気回復の維持を図っている。

JPモルガン・チェースの中国担当チーフエコノミスト、朱海斌氏 (香港在勤)は「市場は中国の輸出に関して悲観的過ぎたようだ。1、 2月のデータを見て、より楽観的になるべきだ」と述べた。同氏はその 上で「今年の中国の景気全般は、外需でなく内需によって決まる」と指 摘した。

陳徳銘商務相は同日の北京での会見で、今年の貿易について「慎重 ながら楽観的だ」とし、昨年より「若干改善する」との見通しを示し た。

対日輸出

国家発展改革委員会(発改委)は今週、中国の今年の貿易伸び率目 標を8%に設定することを明らかにした。昨年は10%の目標を掲げた が、中国にとって2番目に大きな市場である欧州の需要減少の影響で達 成できなかった。

2月は欧州連合(EU)向けが16.5%増で、11年以来の3カ月連続 増となった。米国向けは15.7%増、日本向けは6.5%の減少だった。

1月と2月を合わせた輸出は前年同期比23.6%増、輸入は5% 増。12年1-2月期の輸出は6.8%増、輸入は7.9%増だった。

原題:China Export Surge Helps New Leaders Sustain Rebound: Economy(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Bloomberg News、Kevin Hamlin、Alfred Cang、Regina Tan、Malcolm Scott、Zeb Eckert、Rishaad Salamat.

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