米S&P社長:金融危機前の格付け、アナリストらに不正ない

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)のダグ・ピーターソン社長は7日、住宅ローン 証券のリスクに関して投資家の判断を誤らせ金融危機の一因をつくった と米当局に指摘されている同社アナリストらについて、不正行為はなか ったとの見解を明らかにした。

ピーターソン社長は顧客向けのビデオメッセージで「活発な議論と 確固たる分析が、常にわが社の文化の特徴だ」とし、「社内で異なる意 見があった可能性があり一部は強く主張されたが、それは不正の証拠で はない」と語った。

米司法省は、S&Pのアナリストらが金融機関から仕事を取るため に住宅ローン担保証券(MBS)と債務担保証券(CDO)の格付けを 不当に高くしたとして、同社とその親会社マグロウヒルを2月4日にロ サンゼルスの連邦地裁に提訴した。制裁金請求額は約50億ドル(約4750 億円)と同社の5年分の利益を上回る。

ピーターソン社長は「後から考えれば、当社の格付け判断は、住宅 危機の速さと深さ、期間の長さの予測において不十分だった」と発言。 「われわれはこのことを深く悔やんでいる。しかし政府がそれを、S& P社員による意図的な不正によるものだと証明することは不可能だろ う」と主張した。

原題:S&P Pre-Crisis Ratings Debate Doesn’t Show Fraud, Peterson Says(抜粋)

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