債券は上昇、先物最高値更新-30年入札結果受け超長期債利回り急低下

債券相場は上昇。市場予想を上回 る30年債入札結果を受けて買いが膨らんだ。先物は史上最高値を更新 し、超長期債利回りは大幅低下となった。

東京先物市場で期先限月6月物の日中売買高は4兆8574億円とな り、3月物の3兆6000億円を上回り、中心限月は6月物に移行した。3 月物は午後に入って水準を大きく切り上げ、一時は前日比38銭高の145 円50銭まで上昇。5日に付けた全限月ベースでの最高値145円38銭を更 新した。一方、6月物は同18銭高の145円03銭で取引を終えた。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、 「入札はか なり良い結果で、先物も買い戻しが強い。事前にかなり懸念されて、相 場が調整していたので、そこでは逆に強い需要があった。30年債利回り は再び急低下するなどボラタイルな展開が続くが、日銀の国債買い入れ 強化の期待を背景に最終投資家の目線が2月中旬より前の水準に比べて 切り下がっていることが確認された」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の328回債利回りは 前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い0.68%で始まり、その後は徐々に 水準を切り下げ、午後に入ると4.5bp低い0.63%まで低下。午後3時前 後から0.65%で推移している。20年物国債の142回債利回りは午前 に2.5bp高い1.63%と2月28日以来の高水準を付けたが、午後は1.555% まで急低下した。30年物の37回債利回りは1週間ぶり高水準の1.805% から、午後は10.5bp低い1.68%まで大幅低下した。

財務省がこの日実施した表面利率1.8%の30年利付債(38回債)の 入札結果によると、最低落札価格は99円45銭と市場予想を15銭上回っ た。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格の差)は16銭 となり、前回と同水準。投資家の需要の強さを示す応札倍率は3.33倍 と、前回の3.52倍から低下した。

入札結果を受けて金利低下

30年債入札について、パインブリッジ・インベストメンツ債券運用 部の松川忠部長は、「最低落札価格が市場予想を上回った。十分に買え ていない投資家がいるようだ。入札結果を受けて、30年債に買い戻しが 入っている」と説明した。

また、損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの平松伸仁シニ アインベストメントマネジャーは「現行水準で買う人がいるが注目され ていたが、そこそこ買いが入った。 超長期債は反発していたが、30年 債入札の結果を受けて再び金利が低下した」と話した。

日本相互証券によると、きょう入札された30年物の38回債利回り は、業者間取引で一時1.70%まで水準を切り下げた。午後5時現在で は1.705%と、平均落札利回り1.82%を下回って推移している。

--取材協力:船曳三郎 Editors: 青木 勝, 山中英典

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