経常収支は初の3カ月連続赤字、予想下回る-貿易赤字が過去最大

1月の日本の経常収支は3カ月連続 の赤字となった。額は市場予想を下回った。3カ月連続の赤字は統計 上、比較可能な1985年1月以降で初めて。円安進行で鉱物性燃料を中心 に輸入額が膨らみ、貿易赤字が過去最大となった。一方、資金援助など を計上する経常移転収支が、ミャンマーの延滞債務解消により黒字転化 したことから、経常収支の赤字は予想より縮小した。

財務省が8日発表した1月の国際収支状況(速報)によると、海外 とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支は3648億円の赤字となっ た。うち貿易収支は1兆4793億円の赤字となり、赤字幅は5カ月連続で 拡大した。一方で、海外投資からの収益を示す所得収支の黒字は、配当 金や利子の受け取り増加から前年同月比6.8%増の1兆2284億円と2カ 月連続で増加。経常移転収支は663億円の黒字に転じた。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査では、経常収支の予 想中央値は6115億円の赤字だった。

貿易収支の内訳を見ると、輸出は米国や東南アジア諸国連合 (ASEAN)向けを中心に前年同月比6.7%増の4兆6461億円と8カ 月ぶりに増加した。一方で、輸入は同6.6%増の6兆1254億円と3カ月 連続で増加した。季節調整済の経常収支は3646億円の黒字。

第一生命経済研究所の大塚祟広エコノミストは統計発表前のリポー トで、経常収支の先行きについて「目先、円安の進展が貿易収支の赤字 拡大要因となる」としながらも、「海外経済の回復や円安の数量効果の 顕在化に伴い、赤字幅は徐々に縮小に向かう」と予想していた。

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