ベルルスコーニ氏、盗聴で有罪-「司法改革」訴え上訴へ

イタリアのベルルスコーニ前首相に 対し、2006年の国立労働銀行(バンカ・ ナツィオナーレ・デル・ラヴ ォーロ)の経営権争奪戦に関連した盗聴事件について有罪の判決が下さ れた。前首相は今月、3件の事件で判決を言い渡されることになってお り、これはその1件目。

ミラノの裁判所による7日の判決言い渡しのもようはテレビで中継 された。裁判所は禁錮1年の量刑を言い渡した。ベルルスコーニ前首相 の弁護団の一員であるピエロ・ロンゴ上院議員は電話取材に対し、直ち にコメントすることはないと述べた。

首相を3回務め20年にわたりイタリア政界を牛耳ってきた前首相だ が、複数の事件が足を引っ張りそうだ。今月はミラノの裁判所が未成年 の買春事件について判断を下すほか、禁錮4年の判決が出された脱税事 件の控訴審の判決も出る。

有罪判決に対し、ベルルスコーニ氏は「20年も続いている司法によ る迫害は本当に耐え難いものだ」とのコメントを電子メールで発表。 「司法制度の抜本的改革」を呼び掛け、上訴して正義を勝ち取るつもり だと付け加えた。

先月の総選挙を受けて混迷するイタリア政局で、ベルルスコーニ氏 は重大な役割を担うことになる。ナポリターノ大統領はベルルスコーニ 氏を含めた政党の指導者らと、政治膠着の打開に向けた協議を18日ごろ に開始する計画。同日には買春事件の判決が下る。

服役前に時効成立も

ベルルスコーニ氏はこの日の判決に対して上訴できる。上訴の機会 を全て使い果たすまで収監されることはなく、過程には数年を要するの で前首相が服役する可能性は低い。イタリアでは上訴のプロセスが終了 する前に時効が成立することが多いが、この件でのベルルスコーニ氏の 時効は7月か8月に成立するとANSA通信が報じた。

盗聴事件でベルルスコーニ氏は、労働銀の争奪戦にかかわる電話の 盗聴記録を弟が保有するミラノの新聞に漏らした罪に問われた。電話 は2006年に、労働銀をスペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア 銀行(BBVA)とイタリアのコンパニア・アシクラトリーチェ・ウニ ポルが争っていた時期のものだった。労働銀は最終的にフランスの BNPパリバによって買収された。

原題:Berlusconi Is Convicted by Milan Court in Wiretapping Trial (2)(抜粋)

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