ECB:政策金利0.75%で維持-イタリア政局のリスク見極めへ

欧州中央銀行(ECB)は7日、政 策金利を過去最低で据え置いた。イタリアの政局混迷がユーロ圏の景気 回復を脅かす度合いを見極めようとしている。

ECBはフランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節 手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の最 低応札金利を0.75%に据え置くことを決めた。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト調査では61人中56人が据え置きを予想してい た。

2月に実施されたイタリアの総選挙は、有権者の半数以上が歳出削 減・経済改革の政策を拒否した結果になった。ソブリン債危機が収束し ユーロ圏が年内に徐々にリセッション(景気後退)を脱するとの見通し に黄信号がともった。ECBはこの日、成長率とインフレ率の見通しを 前回予想から下方修正する公算がある。景気回復を加速させる一段の措 置をドラギ総裁が打ち出すかどうかに注目が集まっている。

ウニクレディト・グローバル・リサーチ(ミラノ)のユーロ圏担当 チーフエコノミスト、マルコ・バリ氏は「構造改革を実施するのは政府 の仕事であり、それに対してECBは何ができるかをドラギ総裁は明確 に示すだろう」とした上で、「しかし、イタリアの状況が金融政策に影 響を与えたりインフレ下振れリスクをもたらすならば、ECBは行動せ ざるを得ない」と話した。

ECBにとっての選択肢は利下げのほか、再度の長期リファイナン スオペ実施や中小企業向け融資を銀行に促す措置などだとエコノミスト らはみている。

原題:ECB Keeps Rates Unchanged as Italy Turmoil Threatens Recovery(抜粋)

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