今日の国内市況(3月6日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株連日高値、日米景気に期待-一時08年9月来の1万2000円も

東京株式相場は続伸し、TOPIX、日経平均株価がともにリーマ ン・ショック後の高値を連日で更新。米国経済の改善期待に加え、企業 の賃金引き上げに広がりがみられるなど国内景気の回復機運も広がり、 ゴム製品や化学といった輸出関連株の一角、鉱業や医薬品、食料品株な ども買われた。

TOPIXは前日比1.13ポイント(0.1%)高の1004.35と、08年10 月3日以来の高値で終了。日経平均株価の終値は35円81銭(0.3%)高 の1万1968円8銭で、一時は1万2069円と日中ベースでは08年9月29日 以来、1万2000円を回復した。

しんきんアセットマネジメント投信運用部の藤本洋主任ファンドマ ネジャーは、「アベノミクスによるデフレ脱却のイメージだけで、実体 経済の改善を先取りして株価は上げてきている」と指摘。政治の要請に 応え、業績回復の顕在化を待たずに企業が賃上げに動き始める危うさも あるが、「期待が剥落する雰囲気もないため、目先強い相場が続きそ う」とみている。

●債券先物上昇、白井日銀委員が国債買いオペ統合提案-超長期は軟調

債券市場では先物相場が上昇。日本銀行がきょう開いた金融政策決 定会合で、白井さゆり審議委員が資産買い入れ等基金の国債買い入れを 輪番オペと統合する提案をしたのを受け、需給の改善観測から買いが優 勢になった。超長期債はあすの30年債入札を控え、軟調だった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比11銭安の144円95銭で始 まり、直後に12銭安い144円94銭まで下げた。その後は徐々に下げ幅を 縮め、午前の取引終盤にはプラス圏に浮上。日銀決定会合の結果を受け て午後の開始後には145円18銭まで急騰した。その後は一進一退とな り、結局は6銭高の145円12銭で引けた。

ソシエテ・ジェネラル証券の菅原琢磨シニア円債ストラテジスト は、日銀の黒田東彦次期総裁体制で「追加緩和の手段としては、国債を 大規模に購入するとの思惑が強く、10年までの年限はしっかりした展開 だ」と指摘。一方、超長期債については「あすに30年債入札があるの で、それに向けた地ならしで調整の売りが優勢」と話した。

●ドル・円が94円前後、米雇用改善期待支え-ユーロは12月来安値付近

東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=94円前後で推移し た。米国の雇用改善期待がドルを支える一方、欧米の注目イベントを前 に、積極的にドルを買い上げる動きは限られた。

午後4時25分現在のドル・円相場は93円90銭前後。朝方には一時6 日の海外市場で付けた先月25日以来のドル高値(94円12銭)に並ぶ場面 が見られた。一方、日本銀行が金融政策の現状維持を発表した正午すぎ には円買いがやや強まり、一時93円79銭まで円が強含んだが、その動き も続かず、午後は93円後半でもみ合う展開となった。

新生銀行市場営業本部の政井貴子部長は、「週末に米雇用統計もあ るし、東京時間は時節柄円転が出やすいのではないか」と言い、「何も 手掛かりがないのに上がるわけにもいかないので、ドル・円の上昇は一 服」と説明。その上で、米雇用統計への期待値は「間違いなく上がって いる」とし、期待に見合う内容となれば、ドル・円はもう一度上値を試 す可能性があるとの見方を示した。

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