米銀がFRB要請無視して配当計画公表も-健全性審査の発表後

米連邦準備制度理事会(FRB)は 7日、米銀のストレステスト(健全性審査)の結果を公表するが、米銀 主要行はFRBの要請を無視してその直後に配当計画を発表するかどう か検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

FRBはこの日、JPモルガン・チェースとゴールドマン・サック ス・グループを含む米銀18行の資本計画を承認するかどうか暫定的な判 断を示す。しかし、配当計画の公表は来週まで待つよう各行に求めてい る。これに対して、銀行の経営幹部は、投資家の混乱を懸念し、現行の 証券法の下で自社株買いと配当に関する計画の迅速な開示が求められて いないかどうかを検討中という。

このような議論は、資本保全で配当が減らされた08年の信用危機以 前の一般的な水準まで、配当や自社株買いを回復させるよう求める株主 の圧力を反映している。米銀が通年で過去2番目の好調な利益を計上し たことで、上位6行の投資家は、株主への還元額が合計で410億ドル (約3兆8500億円)増加する可能性があると期待している。

コロンビア大学法科大学院のジョン・コフィー教授(証券法)は、 「詳細を知りたくてたまらないアナリスト村の人々を驚かせたいとは思 わないだろう。金融機関が正式に開示しなくても、アナリストにはこれ らの事柄を知る手段がある。それが洩れ伝われば、本物の情報が直ちに 開示されることになるはずだ」と話す。

米証券取引委員会(SEC)は、非公開の重要な情報が市場参加者 の一部に伝えられた場合、誰も不当な利益を得ることがないよう直ちに 正式な情報公開を行うことを求めている。

原題:Banks Said to Weigh Disregarding Fed With Payout-Plan Disclosure(抜粋)

--取材協力:Michael J. Moore、Hugh Son、Craig Torres.

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