米大統領と議会、赤字の主因は手つかず-削減手法で行き詰まる

オバマ米大統領と議会共和党は財政 赤字を削減するアプローチで打開策を見いだせていない。長期的な財政 赤字問題への対処法を示せなければ緊縮による痛みが生じる。

米政府試算によれば、1日に発効された連邦歳出の強制削減と今年 失効した減税措置が2013年の経済成長を半分程度押し下げる見通し。大 統領と共和党指導者は年金と医療の給付が赤字の主因との認識で一致し ているものの、強制削減ではいずれも手つかずのままだ。

赤字削減を訴えるコンコード・コアリションの執行ディレクター、 ロバート・ビクスビー氏は歳出削減について、「予算の間違った部分を 攻撃している。長期的に損をするやり方だ」と語った。

米行政管理予算局(OMB)によると、歩み寄りの努力が失敗した 結果、強制削減により9月末までの13会計年度に国防プログラムが 約13%、非国防プログラムの大半が9%削られる。ただ、ソーシャル・ セキュリティー(社会保障制度)とメディケイド(低所得者向け医療保 険制度)、メディケア(高齢者医療保険制度)の給付は削減の対象外。

米議会予算局(CBO)の試算では、給付プログラムが修正されな い場合、社会保障と国の主要な医療プログラムのコストの合計は37年ま でに米国内総生産(GDP)の15.8%に膨らむ見込み。昨年は10.4%だ った。

元CBO局長で現在アーバン・インスティチュートの上級研究員で あるルドルフ・ペナー氏は「歳出側の問題を引き起こす全ての原因はわ ずか2つの領域にある。それが医療と社会保障だ」と語った。

医療と社会保障は国民から最も支持されている分野だ。ナショナ ル・ジャーナルの12年9月の世論調査では、メディケアや社会保障の給 付を維持する方が財政赤字削減よりも重要だとの回答が51%に上った。 赤字削減を支持したのは34%だった。

原題:Congress Budget Cuts Damage U.S. Economy Without Aiding Outlook(抜粋)

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